七五三の準備、振袖・羽織等の着物や写真スタジオの予約をしただけで終わらせていませんか?七五三は子どもたちの健康や無事を神様に祈る行事ですが、家族が集う祝いの場でもあります。神社をお参りし撮影した後には、家族で七五三をお祝いするお食事をいただくのが一般的です。
でも初めて七五三を迎えるご家庭では、「七五三のメニューとは何?」「七五三の食事会、予算をいくらにしたら良いのかわからない」と悩むケースも少なくありません。
目次
1.七五三の食事、外食にする?家で食べる?
七五三は元々「地元の神様に子どもの無事を祈り、家で祝いをする」という地域密着側の家庭的なイベントです。そのため昔の七五三では、お祝いの席はご自宅で設け、お食事の支度も各家庭で…というスタイルが多く見られました。しかし生活スタイル等の変遷に伴い、現在では以下のような七五三のお祝い会が多く見られるようになっています。
外食派が増加中
七五三のお祝いをレストラン等で行う人の率は増加傾向にあります。この理由としては、以下のようなメリットがあることが挙げられます。
- 七五三お祝いコースメニューを取り扱う店が増えている
- 人気の神社仏閣の近く等で気軽に食事会ができる
- 家を片付ける手間・準備をする手間が省ける
- 個室予約ができる店舗が増えている
あらたまったスタイルを好む方からは、ホテルの和食系レストランや高級割烹等が根強い人気を得ています。また近年では和食系ファミレス・高級居酒屋等が個室対応をするようになり、より気軽に七五三のお祝い会をしたいご家族から選ばれるようになりました。
自宅でのケータリングも人気
「自宅で七五三のお祝いをしたい」という方ももちろん少なくありません。ご自宅で七五三のお祝いをするメリットには以下のようなものがあります。
- 子どもが疲れにくい、休ませられる(特に3歳の場合)
- 七五三の予算を抑えられる
- 家族だけでくつろげる 等
なお近年では準備をする側の負担軽減を考え、ご自宅でもデリバリーやケータリングを使う方が増えている傾向です。これは七五三の時にお参りをするだけでなく、撮影スタジオでの記念撮影を行うといった拘束時間が増えたこと等も大きく影響をしているのでしょう。
2.七五三のお祝いメニューに決まりはある?
クリスマスにはクリスマスケーキ、お正月にはおせち料理、ハロウィンならかぼちゃ・・・季節性のあるイベントでは、こんな決まりもののメニューがあることが多いものですね。でも七五三のお祝いの食事には、特に決まったメニューはありません。「お祝い感」のあるメニューならば、基本的には何でもアリなのです。とは言え「なんでも良い!」と言われてしまうと、メニュー選びに迷ってしまうもの。七五三の食事会の献立選びでは、以下のような点を参考にしておくと良いでしょう。
和食系のメニューが人気
定番のお祝いメニューとしては、依然として和食系のメニューや祝い膳が人気となっています。
【定番メニューの例】
・鯛の尾頭付き(おかしらつき):「めでたい」という言葉に繋がることから、鯛(たい)は祝い事には欠かせない魚と言われています。頭・尻尾まで付いた「まるごとの鯛」は見た目にも華やかで祝の席にピッタリです。
・寿司:江戸前の握り寿司の他、チラシ寿司と刺し身のセット、手まり寿司等も人気です。
「日本古来のイベントである七五三なのだから、日本らしさを大切にしたい」「高齢の両親にも食べやすい食事にしたい」といった点が、和食メニューが支持される大きな理由として挙げられています。
子どもに人気のメニューを加えることも
和食の祝い膳などだと、主役であるお子さんには「慣れない食事」となってしまうこともありますね。そのため以下のようなお子様向けのお祝いメニューを加えるご家庭も多いです。
【お子様向けメニューの例】
- ハム・唐揚げ等が入ったオードブルセット
- デザートのケーキ(ホールケーキ)
特にケーキはお子様から見ても「お祝いらしさ」が感じられやすい上、テーブルが華やかになるので人気となっています。ケーキを扱わない外食店舗でも、お店によっては「ケーキ持ち込みOK」という場合がありますので、お店に相談をしてみても良いでしょう。
3.七五三のお祝い料理の平均相場は?
ネットアンケート調査によれば、七五三のお祝い料理の平均相場は以下のようになっています。
【七五三食事会の平均相場】
- 外食コースメニュー(祝い膳等):大人向け4,000円~5,000円 子ども向け2,000円~3,000円
- デリバリー・ケータリング:大人向け2,000円~3,000円 子ども向け1,000円~2,000円
なお上記の平均相場には、酒類やソフトドリンクの価格・ホールケーキ等のオプション価格等は含まれていません。「ビールや日本酒でお祝いをしたい」「より豪華なオプションを付けたい」という場合には、予算にさらに1,500円~2,000円程度をプラスしておいた方が安心です。
4.七五三の食事代は誰が出す?
七五三の食事代のお金を誰が出すのかについては、地域・ご家庭によって考え方が異なります。
【一例】
- 遠方の祖父母を呼び寄せた場合→若夫婦側が食事代を持つ(招いた側として)
- 七五三の振袖・羽織代等を母側の実家がすべて出費した場合→父側の実家が食事代を持つ
- いずれかの祖父母の地元で七五三を行う場合→地元である側の家が食事代を持つ 等
七五三は昔から行われてきた催事である分、特に「地域性」による考え方の差が大きい傾向が見られます。夫・妻のいずれかが一方的に支払い元の決定をするのはトラブルの元です。ご夫婦ならびに祖父母の考え方についてよく確認し、皆様が納得できるような形にすることをおすすめします。
5.七五三のお祝い、料理以外に用意するものはある?
七五三の食事会に参加していただいたことへの感謝のしるしとして、参加者である祖父母や親戚などには「手土産(てみやげ)」を渡すのが一般的です。
【手土産の例】
- 赤飯
- 紅白饅頭
- 菓子折り・ふきよせ 等
遠方からいらした方にお渡しする手土産・内祝いとしては、日持ちのする高級菓子折り・重量の少ない吹き寄せ等が特に人気となっています。
おわりに
七五三のお祝いの食事会で知っておきたい5つのヒントはいかがでしたか?七五三はご家族の皆様にとって大切な行事です。主役であるお子様だけでなく、お父様お母様、そしてお祖父様お祖母様が喜ばしい気持ちになれるような食事会となるように心配りをしたいですね。