古希・喜寿・傘寿・米寿などの長寿祝い。「何を贈ろう?」「どんなお祝いをしたら喜んでもらえるだろう?」と考える方も多いのではないでしょうか。
そんな節目のお祝いに、着物を着て家族で過ごす時間を贈るという選択があります。着物を選び、着物を着て、家族で写真を撮り、一緒に食事をする。
特別なことをたくさんしなくても、着物を着た一日そのものが、家族にとって大切な思い出になるかもしれません。
この記事では、古希・喜寿・傘寿・米寿の違いや、長寿祝いに選びやすい着物、車椅子でも着物を楽しむ方法、レンタルやリメイクという選択肢まで、家族で長寿祝いを楽しむためのポイントをご紹介します。
長寿祝いに「着物を着る」という選択
古希・喜寿・傘寿・米寿などの長寿祝いでは、食事会を開いたり、プレゼントを贈ったり、家族で集まってお祝いしたりと、さまざまな過ごし方があります。
そんなお祝いの一日に、「着物を着る時間」を加えてみるのも素敵な選択です。着物を着ると、いつもの食事会や家族の集まりも、少し特別な一日になります。
着物を選ぶところから始まり、着物姿で家族写真を撮り、一緒に食事をする。大切なのは、豪華なお祝いをすることだけではありません。
家族と一緒に着物を楽しんだ時間そのものが、思い出になります。
着物を選ぶ時間も、お祝いのひとつ
長寿祝いの着物は、ご本人だけでなく、家族と一緒に選ぶのもおすすめです。
そんな会話をしながら着物を選ぶ時間も、お祝いの一部になります。
新しい着物を選ぶだけでなく、若い頃に着ていた着物や、家族から受け継いだ思い出の着物をもう一度着るという方法もあります。
着物姿で家族写真を撮る
長寿祝いの記念として、家族写真を残すのもおすすめです。着物姿のご本人を中心に、家族みんなで並んで撮影したり、夫婦や親子で撮影したり。
写真に残しておけば、その日のことを後から振り返ることもできます。
そんなふうに、一枚の写真が家族の思い出を残してくれます。
着物を着たまま家族で食事を楽しむ
着物を着たら、特別な場所へ出かけなければならないわけではありません。家族で食事をしたり、自宅でゆっくり過ごしたりするだけでも、いつもとは違う時間になります。
大切なのは、長時間の外出や無理のある予定を組むことではなく、ご本人が心地よく過ごせる時間をつくることです。
「着物を着た日」そのものを思い出に
長寿祝いは、年齢をお祝いするだけの日ではありません。これまでの人生を振り返り、これからも元気に過ごしてほしいという家族の思いを伝える機会でもあります。
だからこそ、プレゼントや食事だけでなく、「着物を着て、家族みんなで過ごした」という時間を残してみるのもよいのではないでしょうか。
古希、喜寿、傘寿、米寿。人生の節目に着物を着ることで、その日が家族にとって忘れられない一日になるかもしれません。
古希・喜寿・傘寿・米寿のお祝い、どんな着物を選ぶ?
長寿祝いだからといって、「この年齢ならこの着物」と決まっているわけではありません。お祝いする場所や過ごし方、そしてご本人の好みに合わせて、無理なく楽しめる着物を選びましょう。
長寿祝いの着物は、色から選んでもいい
古希・喜寿は紫、傘寿・米寿は黄色や金色が、長寿祝いの色としてよく知られています。ただし、「古希だから紫」「米寿だから黄色」と決める必要はありません。
ご本人の好きな色や、着てみたい色を選ぶことも大切です。
「本人が着たい」が、いちばん大切
長寿祝いの着物選びで大切なのは、年齢や決まりに合わせることだけではありません。「この着物を着てみたい」「この色が好き」と思える一着を、家族で一緒に選ぶ時間も、お祝いのひとつです。
車椅子を利用している場合は、着物の種類だけでなく、座った姿勢で無理なく過ごせるかも確認して選びましょう。
車椅子でも長寿祝いに着物を楽しめます

「車椅子だから、着物を着るのは難しいのでは?」と思われる方もいるかもしれません。でも、車椅子を利用する方が着物を楽しめるように、バリアフリー着物(福祉着物)にはさまざまな工夫が取り入れられています。
車椅子に合わせた着物という選択
バリアフリー着物の大きな特徴のひとつが、上衣と下衣に分かれた「二部式(セパレート式)」です。
一般的な着物とは異なり、上下を分けることで、車椅子に座ったままでも着脱しやすいよう工夫されています。
また、座った姿勢で過ごすことを考え、お尻まわりや裾、袖、衿元などにも配慮されています。着物姿の美しさを保ちながら、車椅子で過ごす時間の負担をできるだけ軽減することが大切にされています。
座った姿勢で心地よく過ごせることを大切に
長寿祝いでは、着物を着たあとに家族で写真を撮ったり、食事をしたりすることもあります。そのため、「着物を着られるか」だけでなく、着物を着たまま無理なく過ごせるかも大切なポイントです。
車椅子の種類や姿勢によっても確認するポイントは異なります。自走式・介助式・電動車椅子だけでなく、ティルト・リクライニング機能付きの車椅子の場合も、座った姿勢や車椅子との接触部分などを考えて着物を選ぶことが大切です。
自宅での長寿祝いにも着物は楽しめます
長寿祝いは、必ずしも遠くへ出かける必要はありません。自宅で着物を着て、家族で写真を撮ったり、食事をしたり、昔の思い出を話したりするだけでも、特別な一日になります。
大切なのは、車椅子だから着物をあきらめるのではなく、ご本人が心地よく楽しめる方法を選ぶこと。
着物を着ることをきっかけに、家族みんなで過ごす時間そのものを楽しんでみてはいかがでしょうか。
長寿祝いに着物を着るなら、こんな過ごし方がおすすめ

長寿祝いに着物を着るなら、特別な場所へ出かけたり、大きなイベントを用意したりする必要はありません。ご本人の負担にならない範囲で、家族と一緒に着物を楽しむ時間をつくってみましょう。
例えば、こんな過ごし方があります。
ひとつひとつはシンプルでも、着物を着ることで、いつもの家族の時間が特別な一日になります。
家族みんなで着物姿を写真に残す
長寿祝いの記念に、家族写真を撮ってみてはいかがでしょうか。ご本人の着物姿を中心に、家族みんなで並んで撮影するのも素敵です。また、夫婦で撮ったり、親子や孫と一緒に撮ったりと、いろいろな組み合わせで撮影しておくと、後から見返す楽しみも増えます。
きれいに撮影することだけが目的ではありません。その日に家族みんなで集まったこと、そのときの笑顔まで残す。それが長寿祝いの写真の大切な役割です。
着物を着たまま家族で食事を楽しむ
写真撮影の後は、家族みんなで食事を楽しむのもおすすめです。レストランや料亭などで食事をするのもよいですし、移動や外出が負担になる場合は、自宅でゆっくり食卓を囲む方法もあります。
長時間の予定を詰め込む必要はありません。ご本人が無理なく過ごせる時間を考え、「着物を着て家族と食事をした」ことそのものを思い出にするのも素敵な長寿祝いです。
家族で昔の思い出を話す
長寿祝いは、これまでの人生を振り返る機会でもあります。
着物を着て家族で写真を撮りながら、
など、昔の思い出を話してみるのもよいでしょう。
思い出の着物を着る場合は、その着物にまつわる話を聞くことで、家族が知らなかった思い出を共有する時間になるかもしれません。
無理のない時間と場所で楽しむ
長寿祝いだからといって、予定をたくさん詰め込む必要はありません。着物を着て写真を撮り、家族で食事をする。それだけでも十分、特別な一日になります。
特に車椅子を利用している方は、移動距離や休憩できる場所、食事の時間なども考えながら予定を組むことが大切です。
「何をするか」よりも、「本人が心地よく楽しめるか」。それを一番に考えて、家族みんなで長寿祝いの時間を楽しみましょう。
長寿祝いの着物は「レンタル」と「リメイク」という選択肢も
長寿祝いで着物を着てみたいけれど、「着物を持っていない」「思い出の着物をもう一度着たい」という方もいるでしょう。
そんなときは、レンタルとリメイクという方法があります。
初めて着物を楽しみたい方
特別な一日だけ好みの着物を選んで、気軽に楽しめる
「まず一度、着物を着てみたい」
思い出の着物をもう一度着たい方
手持ちの着物を、今の身体や車椅子に合わせて仕立て直せる
「大切な着物を、もう一度着たい」
「何を着るか」だけでなく「どんな思い出を残したいか」
初めて長寿祝いで着物を着るなら、レンタルで気軽に楽しむ方法があります。一方、母や祖母から受け継いだ着物など、思い出の一着があるなら、リメイクしてもう一度袖を通す方法もあります。
大切なのは、着物そのものだけでなく、その着物を着て家族とどんな時間を過ごしたいか。レンタルとリメイク、それぞれの方法から、ご本人に合った楽しみ方を選んでみてはいかがでしょうか。
長寿祝いの着物について、レンタル・リメイク・購入それぞれの違いを詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。

また、思い出の着物を車椅子で着られる形にしたい方は、リメイクについて詳しく紹介しています。

まとめ|長寿祝いに「着物を着る時間」を贈ろう
古希、喜寿、傘寿、米寿。人生の節目となる長寿祝いには、家族みんなで過ごす時間を大切にしたいものです。着物を選び、着物を着て、家族で写真を撮り、一緒に食事をする。
そんな一日を過ごすことで、「着物を着た日」そのものが、家族にとって大切な思い出になるかもしれません。
着物は、必ずしも年齢に合わせて選ぶ必要はありません。ご本人が好きな色、着てみたい着物、思い出のある一着。「本人が着たい」と思える着物を選ぶことを大切にしてみてください。
また、車椅子を利用している方も、車椅子や座った姿勢に合わせた着物を選ぶことで、長寿祝いに着物を楽しむことができます。レンタルで気軽に楽しむ方法もあれば、思い出の着物をリメイクして、もう一度袖を通す方法もあります。
長寿祝いに贈るものを考えるとき、「何を贈ろう?」だけでなく、「どんな時間を一緒に過ごそう?」と考えてみる。
着物を着ることから始まる家族の時間が、これから先も何度も思い出したくなる、素敵な一日になることを願っています。
タップで画像を保存