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30年前の振袖いま着ても大丈夫?成人式の最新事情

30年前の振袖、いま着ても大丈夫?

「成人式にお母さんの振袖を着ても良いの?」「古い振袖って、古い感じがするのかも…」
これから成人式を迎える方の中には、こんな不安を抱いている人もいるかもしれませんね。またお母様の中にも「私の振袖を着せたいけど…借りた方が良いのかしら?」と悩んでいる方も多いようです。ここでは昔の振袖の着用について、最新の成人式の事情をご紹介していきます。

昔の振袖が、今は大人気!

2000年台に入った始めの頃までは、成人式というといわゆる「ギャル系」や「アゲハ系」を中心とした派手でモダンな振袖に人気が集中していました。ところが2010年台に入ってから、いわゆる派手系の振袖は段々下火に。反対に人気が出てきたのが、正統派の古典柄振袖です。

特にブームとなっているのが、お母様やお祖母様の振袖を着用する「ママ振袖」。もちろん、今売っている着物やレンタル着物でも、古典柄が主流となってきているのですが…
昔の着物には、現代の着物とは違う色合い・風合いがあり、その品の良さが人気の理由となっているようです。

また昔の着物には生地や染色・刺繍の品質の良いものが多く、その点も「ママ振袖」ブームを後押ししています。ママが着ていた振袖が「古い」と言われたのは、昔の話。現代では「昔の振袖」を着ることこそが最も新しく、素敵な着物の楽しみ方なのです。

 

「古典柄」って何?

30年以上前の振袖ですと、その多くは「古典柄」であると考えられます。古典柄とは、江戸時代よりもっと前から続いている伝統的な模様のことです。

【古典柄の例】
・菊や桜といった和の花の柄
・鳳凰(ほうおう)等のおめでたい鳥の柄
・扇や宝物等、縁起の良い小物の柄

反対に「モダン柄」というと、例えばバラやユリのような西洋の花柄であったり、ハート柄等の洋風模様、幾何学模様、アニマル柄等ということになります。とてもカンタンに言えば、「ワンピース等の洋服でも着られる模様」がモダン柄。「着物ならではの模様」が古典柄、というわけです。

2010年台に入り、日本の伝統的な「和の文化」が見直されるようになってきました。そのため伝統的で上品な大和撫子になれる「古典柄」の振袖の人気が高まるようになったのです。

 

昔と今の人気の「地色」は?

地色(じいろ)とは、着物の無地部分の色のこと。昔から人気の高い地色としては「赤・エンジ系」があります。赤い色は魔を避ける縁起の良い色であり、また日本女性の肌を美しく見せる色であることから、昔には「成人式=赤系の振袖」という定番色となっていたのです。

さて、では現代の人気の地色はどうなっているのでしょうか?所謂「ギャル系」人気の頃は薄いピンクや紫、黒といった地色が人気でしたが、古典柄人気の復活によって「赤系」の人気が再燃。現在の販売振袖・レンタル振袖でも、実に35%近い方が赤系の地色を選んでいます。次に続くのが黒、そして白(クリーム色)…といったところです。

つまり古典柄に合うベーシックな地色が現在も人気というわけですね。反対に藍色(濃いブルー)、薄青(ミントグリーン)、草色(薄い緑)といった色合いの振袖は、古典柄の場合には柄の色合いが出しにくいためにあまり販売されていないか、非常に高価なものとなっています。

 

昔の振袖、今風に着こなせる?

ママが着ていた昔の振袖だからといって、ママとまったく同じに着こなす必要はありません。ちょっとコーディネートを変えるだけで、振袖の全体の雰囲気はまったく変わってくるんですよ。

【例1】帯だけ新しくしてみる
いま人気なのが「帯」を新調するスタイル。地色との色合いを斬新なものに変えることで、伝統的な古典柄もグッと新鮮な雰囲気になります。お母様と着物を持って呉服店に行き、帯だけ選んでみるというのもおすすめですよ。

【例2】帯揚げ・帯締め・帯留めを変えてみる
「帯は高いから、新調するのはちょっと…」という時には、帯揚げや帯締め・帯留めだけ新調する、またはお母様のときとは別の色を使ってみるのはいかがでしょうか?

着物ならではの斬新な色合わせでも良いですし、敢えて洋風なカラーリングを取り入れる方式も人気があります。また帯留めにインパクトのあるデザインを選び、コーディネートのポイントとする方法も人気です。

 

「小物」にこだわれば現代的なスタイルに

昔と今とで大きく変わってきているのは、成人式の振袖での「小物使い」。小物に上手にモダンなアクセントを入れていけば、ママ振袖が現代風に蘇ります。

【例1】おしゃれな半衿で襟元を飾る
古典的な着物人気の再燃によって、現代では刺繍や色合いにこだわった「半襟」が見直されるようになっています。成人式ならば、凝った刺繍や斬新な色合いの半衿をつけて個性的なコーディネートにしてみるのもおすすめです。

ちなみに、ご友人や同僚等の結婚式の場合には半襟は「白」かつレース等が無いものが基本マナーとなります。成人式だからこそできる、華やかで個性的な半衿に挑戦してみてはいかがでしょうか。

【例2】バッグと草履で「現代仕様」に
バッグと草履については、昔と現代ではだいぶ様子が変わっています。かつては和装バッグと言えば財布すら入らないような、ごく小さなものが主流でした。、しかし最近では着物事情の移り変わりにあわせ、ある程度の容量があるバッグも登場するようになっています。

また草履についても同様です。鼻緒や踵のデザインにこだわった現代的で履きやすいものが多数登場しています。同じ振袖でも、バッグと草履を変えれば雰囲気は大きく「今風」になりますよ。

 

昔の振袖を着る時、ヘアスタイルはどうする?

古典柄振袖の人気再燃に合わせて、成人式の髪型注文内容も変化してきています。

1)黒髪系が人気
ギャル系・アゲハ系の時代が過ぎてからは、一気に古典柄に似合う「黒髪ロング」での指定が増えるようになりました。日本女性らしい黒髪は、古典柄にもよく映えます。

2)巻きすぎない・盛りすぎない
一時期流行した巻いた髪を垂らすスタイルや高く盛り上げるスタイル(いわゆる盛り髪)は、洋装風の髪型なので古典柄には不向き。そのため上品で落ち着いた巻き髪風のスタイルに人気が集まっています。

3)髪飾りは伝統的なものor落ち着いた生花
モダンな振袖が流行した頃はラメやスパンコール等の「光り系髪飾り」が人気でしたが、こちらも人気はやや下火。現在では古典柄に合い、和美人の雰囲気をアップしてくれるつまみ簪やちりめん細工等の伝統的な髪飾りが人気です。また生花についても、一時期に比較して落ち着いた雰囲気の小ぶりのものが選ばれるようになりました。

「和を感じる」「上品」「伝統的」現在ではこのようなキーワードが美容院のヘアセット指定でもよく聞かれるようになっています。「古典柄を着る」と言い添えた上で美容院に相談してみると、振袖に合ってなおかつ新鮮なスタイルを提案してくれますよ。

 

おわりに

着物は大切にメンテナンスをすれば、何十年と着続けることができるものです。特に振袖は非常に高級で上質なものであり、「一度着たらおしまい」にするのはとてももったいないですよね。「もったいない」「物を大切にする」という日本の文化が、2010年代に入って漸く見直されたということなのかもしれません。

お祖母様・お母様がかつて着た「ママ振袖」を新鮮に着こなして、素敵な和服美人になりましょう。

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