成人式や友達の結婚式等で、初めて振袖を身につける…という人は多いはず。でも「着物のサイズってどういうもの?」「この振袖は着られるの??」と、サイズ問題に頭を悩ませてしまう人も少なくないようです。サイズが合った振袖を身につければ、あなたの振袖姿は一段と美しいものになります。ここでは振袖のサイズについて、わかりやすく解説をしていきましょう。
大切なのは「身丈」のサイズ。
着物のサイズには、以下のような項目があります。
- 身丈(みたけ):振袖の後衿中央(肩部分)~裾までの長さ
- 着丈(きたけ):着付けをした後の肩~裾の長さ
- 裄丈(ゆきたけ):背中の中心部(背縫い)から袖の先までの長さ
- 袖丈(そでたけ):袖部分のタテの長さ
- 袖幅(それはば):袖単体のヨコの長さ(肩部分~袖先まで)
- 後ろ幅(うしろはば):後身頃の背縫いから端までの幅(横幅のおよそ1/2)
- 前幅(まえはば):前身頃のおくみ部分から端までの幅
このうち、特に重要なのは「身丈」のサイズです。女性の着物の着付けでは、腰部分で着物を折り返す「おはしょり」を行います。つまり「着丈+おはしょり分=身丈」ということになるのですね。身丈はおおよそでは、ご本人の身長程度とするのが一般的です。
美しく振袖を着るには、身丈が合っていることが大切。この身丈をポイントをして、よく確認するようにしましょう。
ママ振袖のサイズ、合ってますか?
最近では成人式にお母様の昔のお振袖を着る「ママ振袖」が人気ですね。「お母さんの着物、着られるかな?」と「私の着物、そのまま娘に着せられるかしら?」と思ったら、まずは目安として二人の身長差を確認してみます。
1)二人の身長差が5センチ以内
ほぼ直し無しで、そのまま着ることができます。
2)お嬢様がお母様より5センチ以上身長が低い場合
多くの場合、丈はおはしょりで調整が可能です。袖丈のバランスが気になる場合には、お仕立て直しを考えても良いでしょう。なお長襦袢もお母様のものを着用される場合には、長襦袢の丈直しが必要になります。
3)お嬢様がお母様よりも5センチ以上身長が高い場合
裄丈・身丈のサイズ直しが必要になります。
短すぎる丈はサイズ直しを。
着る方の身長に比べて極端に着物の丈が短すぎると、振袖の「おはしょり」が作れなくなってしまいます。着物では「対丈(ついたけ)」といい、おはしょり無しで着る着方もありますが、振袖の場合には向いていません。また、おはしょり部分が不足していると着崩れもしやすく、見た目にも悪くなってしまうのです。
「この振袖、丈が足りないかも…」と思ったら、専門店にサイズ直しをお願いしてみましょう。着物では洋服のスカート等とは違い「短い丈を長くする」というサイズ直しが行なえます。縫込み部分があれば、それを引き出して仕立て直してくれるのです。
せっかくの良い振袖も、丈が合っていなければその美しさが伝わりません。自分に合ったサイズにお直しをして、美しく振袖を着こなすことをおすすめします。
購入振袖・レンタル振袖のサイズは?
振袖を新たに購入される場合や振袖をレンタルされる場合、サイズ調整対応は購入・レンタルされるお店によって以下のように異なってきます。
1)呉服屋さんで仕立てる
生地(反物)から振袖をその人に合わせて作ります。いわゆる「オーダー(注文制作)」ですね。多くの振袖はオーダーで仕立てされています。
その人のボディサイズをきちんと測った上で制作をするので、見た目にも着物と体が合っていてキレイです。また柄の出方のバランス等も確認しながら制作されます。
2)プレタ振袖を購入する
最近では既製品(制作済み)の振袖(プレタ着物)を販売するお店も増えています。S/M/L/LL等、洋服のような感覚で既製販売しているお店も多いようです。
プレタ着物については、販売店によってその後の微調整対応を行うか否かが異なります。調整不可のお店の場合には、特に身丈・着丈・裄丈のサイズ確認を徹底して行うことが大切です。
3)レンタル振袖(プレタ)
レンタル振袖では標準的なサイズ(M~L、身長155センチ~165センチ)の展開が主流となります。
Sサイズ・LLサイズ・LLLサイズといった丈の振袖を扱うレンタル店もありますが、このようなサイズは注文が早々に埋まってしまうことも多い様子。早めに準備をしないと、選べる振袖の選択肢が少なくなるのがネックです。
またレンタル店では、原則としてサイズ調整はありません。レンタル注文を行う前には、裄丈・身丈・身幅確認をしっかり行うようにしましょう。
4)オーダーレンタル
レンタルでも個人に合わせたサイズ微調整を行う店舗が登場しています。ただしまだ店舗数が少ないため、レンタル注文は早めに行う必要があります。
振袖購入時のサイズのポイント
着物を仕立てる時・選ぶ時に自分の体型に合わせたちょっとしたポイントに気をつけておくと、より着物姿を美しくすることができます。
【身長が高い人】
振袖の袖丈(袖のタテの長さ)を少し長めに取ると、着物を着た際のバランスが良くなります。
【身長が低めの人】
振袖の袖丈をやや短めにした方がバランスが良くなります。ただし袖の柄行によってもベストな長さは異なりますので、購入時・仕立て時には柄と合わせながら、よく確認をしておきましょう。
【ぽっちゃりタイプの人】
プレタ振袖(既製品)を購入する場合には、身丈・裄丈以外に腰回り(ヒップサイズ)が合っているかを確認しましょう。
おわりに
振袖等の着物は、おはしょり等の着付けである程度のサイズ調整は可能です。しかしあまりにも無理のあるサイズの振袖を身につけると、見た目にも「なんだかヘン…」ということになってしまいます。成人式やご友人等の結婚式に美しい振袖姿を披露できるよう、ピッタリと体に合った振袖サイズを選ぶようにしましょう。