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昔の着物を着る時にも知っておきたい、自分に合った着物サイズ

着物サイズ直し

「お母さんが持っていた着物を着てみたい」「アンティーク着物に挑戦したみたい」着物ブームが再燃している昨今、若い方からもこんな声がよく聞かれるようになりました。でもその着物、あなたのサイズに合っていますか?毎日着ている洋服のサイズは知っていても、自分の「着物のサイズ」を知っている人は少ないですよね。ここでは身長に応じたサイズの目安と、お母さんの着物やアンティーク着物を着る時に知っておきたいポイントについてご紹介していきます。

着物のサイズ(寸法)の目安

着物のサイズで確認しておきたいポイントは、「身丈」「裄丈」「身幅」の3つです。

身丈(みたけ)

身丈とは、着物の後襟中央部分から裾までの長さ(着物のタテの長さ)を指します。

着物の身丈目安寸法
身長(cm)身丈(背から)身長(cm)身丈(背から)
150150160160
152152162162
154154164164
156156166166
158158168168

※スマートホンから表を閲覧する場合、横にスワイプしてご覧ください。

表を見てみると、着丈目安と身長の数値は同じですね。カンタンに言えば、自分の身長と着物の身丈がほぼ同じであれば、キレイに着ることができるというわけです。なお身丈については「おはしょり」で調整をすることができるので、上記の目安と少々サイズが違うという場合でもそこまで心配をすることはありません。

ただ着物の長さが著しく短いというような場合、着付けの際に「おはしょり」が作れなくなってしまうため、サイズ直しを業者に依頼した方が良いでしょう。縫い込み部分がある着物であれば、それを引き出して仕立て直し、短い着物の身丈を長くすることができます。

裄丈(ゆきたけ)

裄丈とは、背中の中心部から袖の先までの長さを指します。「肩幅の半分」+「袖幅」が裄丈になるのです。

裄丈の寸法目安
身長(cm)裄サイズ(cm)身長(cm)裄サイズ(cm)
15062~6416066~68
1526416268~70
15464~6516468~70
15665~6616668~70
15865~6616870~71

※スマートホンから表を閲覧する場合、横にスワイプしてご覧ください。

なお着物の場合、寸法は「手を水平~斜め45度に上げた状態」で採寸します。洋服・洋装で裄丈を図る場合には手を下ろした状態で採寸するため、洋服向けの採寸ですと和服採寸よりも6センチ~8センチ以上もサイズが長くなってしまうことになります。採寸方法を誤ったことで「裄丈が足りない」と勘違いをされてしまうケースも多いようです。洋服の袖丈の感覚とは異なりますので、ご注意ください。

身幅(みはば)

身幅には「前幅(まえはば)」「後ろ幅(うしろはば)」の2つがあります。前幅とは、前身頃のおくみ部分から端までの幅のこと。後ろ幅は前身頃の背縫い部分から端までの幅で、着物の横幅のほぼ半分の長さということになります。

身幅の寸法目安
ヒップ (cm)後幅(cm)前幅 (cm)ヒップ(cm)後幅 (cm)前幅(cm)
8527.622.69830.225.6
8728.222.61003125.6
892923.81023126.4
9229.423.81043127.2
9530.224.610631.427.2

※スマートホンから表を閲覧する場合、横にスワイプしてご覧ください。

着物の身幅は着物の柄行等を考慮しながら、標準的な寸法になっていることが多いです。ご自分のヒップサイズより2~3センチ程度の違いであれば、着付けの際に腰紐をしっかりと締めるといった方法である程度の対応は可能となります。ただ5センチ以上着物の身幅が足りない場合、お着物の前がはだけやすくなったり、座った時に裾が広がりやすくなる可能性が上がります。

身幅がご自分のサイズよりも小さい場合には、専門業者にサイズ直しを依頼してみましょう。縫い目をほどいて縫い代を出し身幅を広くすれば、着崩れる心配が減るだけでなく、着物の着姿もグッと美しくなりますよ。
着物部位名称

 

お母様の着物を着る時にも注意しておきたい「長襦袢のサイズ」

着物文化が見直されるようになった昨今「タンスに眠っていたおかあさんやおばあちゃんの着物を着てみたい!」と考える若い方も増えています。成人式の振袖、結婚式に参列する時のための訪問着等…お着物を新調するのは高額ですしちょっと手が出ないという方でも、お家にあるものでしたらチャレンジがしやすいですよね。

ただ、このような時に気をつけておきたいのが「長襦袢(ながじゅばん)」のサイズです。長襦袢もお着物も譲られたものを着るという時や、これから長襦袢を準備される場合には以下の点に注意をしておきましょう。

長襦袢の丈には要注意!

前述の通り、女性が着る「着物」については着付けの際の「おはしょり」で丈の微調整ができます。しかし下に着る「長襦袢」は、おはしょり無しで「対丈(ついたけ)」で着るものです。長襦袢の丈が長すぎると着物の裾から襦袢が出てしまうことになりますし、短すぎると裾から長襦袢がチラリと見えた時の見た目も良くありません。「着物の丈は直さなくても着られる」という場合でも、長襦袢のお直しが必要となることが多いのです。

長襦袢の着丈目安寸法
身長(cm)着丈(背から)身長(cm)着丈(背から)
150116160126
152118162128
154120164130
156122166132
158124168134

※スマートホンから表を閲覧する場合、横にスワイプしてご覧ください。

タンスに眠っていた長襦袢を着用される場合には、必ず採寸をして上記の目安に近いサイズであるか確認をしましょう。丈が長過ぎる・短すぎるという場合には、専門業者に長襦袢のサイズ変更を依頼してみてください。

着物の肩幅・袖丈を変えたら長襦袢のサイズも変える

若い方には背の高い方・手の長い方が多いため、お母様やお祖母様のお着物を着る時に着物の肩幅や袖丈(袖のタテの長さ)等をサイズ変更されるケースが増えています。ただこの時、着物のサイズだけを変えて長襦袢をそのままにしてしまう方も少なくないようです。

お着物をキレイに着るには、着物と長襦袢の肩幅・袖丈がキレイに合っている必要があります。長襦袢は袖からチラリと見える「見せインナー」のような存在ですから、肩・袖の長さがきちんと合っていないととても不格好なのです。

お着物のサイズ変更をされる場合には、必ずお着物に合わせた長襦袢(肩幅・袖丈)のサイズ変更についても業者に相談しておきましょう。

 

アンティーク着物を購入する時にもサイズ確認を

近年若い女性達からの人気が上がっているアンティーク着物。安いものなら数千円といった価格から購入ができるので、「気軽に着物にチャレンジしてみたい」という方にもピッタリの存在と言えます。ただせっかく購入したアンティーク着物でも、サイズが合っていなかったらキレイに着ることができません。購入をする際には、以下の点に気をつけておきましょう。

身丈が短すぎないか

身丈はおはしょりで微調整ができますが、アンティーク着物の場合だと非常に身丈が短いこともあります。先にご紹介した身丈の目安より著しく着物の身丈が短いと、おはしょりがとても短くなり帯に隠れてしまうか、もしくはおはしょり無しで「対丈」として着なくてはなりません。

おはしょりの無い着方はフォーマルには向いていませんし、着崩れ等も起こしやすくなります。特にお着物の着付けをこれから勉強されるという方の場合、丈が足りない着物では着付けの難易度が上がるので注意が必要です。

肩幅が合っているか

昔は小柄な方が多かったため、現代の女性がアンティーク着物を着ると「丈は大丈夫でも肩幅が小さい」というケースが少なくありません。肩幅が合っていないと借物のような見た目になってしまいますから、必ず購入前に肩幅・裄丈の確認はしておきましょう。

袖丈が身長に合っているか

着物の袖丈(そでたけ)とは、肩の部分から袖の裾まで(袖を広げた時のタテの長さ)を指します。現在の着物ですと袖丈は標準的に49センチ~50センチ程度になっていますが、昔の着物の場合にはこのような「一般的な長さ」というものがほとんどなく、製品によって袖丈の長さがマチマチです。

身長に対して袖丈が長すぎると重たく見えてしまいますし、短すぎると借り物を着ているような不自然さが出てしまいます。身長155センチ~165センチ程度の方の場合、前述した標準寸法である49センチ前後のものを選んだ方が良いでしょう。それよりも身長が低い方の場合には、やや短めの袖丈を選んだ方がバランスがとれます。また160センチ以上身長がある方の場合、少し長めの袖丈の方がバランスが取りやすいです。

 

おわりに

着物は洋服とは異なり、おはしょり等の着付けである程度のサイズ調整を行うことができるのが魅力です。でもあまりにも自分のサイズとは異なる着物を無理に着ようとすると、見た目に良くないだけでなく、着崩れがしやすかったり、着ている時に疲れると言った問題も生まれてしまいます。

譲られたお着物が自分のサイズに合わない時には、ピッタリとくるサイズに「お直し」をお願いしてみましょう。またアンティーク着物を購入される時には「安いから」と衝動買いをなさらず、きちんとサイズ感を確認して賢くお買い物を楽しんでくださいね。

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