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着物を寒い時に着るには?真冬も春秋も使える10個の防寒アイテム

着物を寒い時に着る

「着物を着たいけど寒いからムリ!」結婚式の参列や入学式等の式典の服装、また観劇やデート等で着物を選びたくても、気候や気温で諦めた…こんな経験ありませんか?確かに真冬はもちろん、春先や晩秋の野外では「着物だけ」のコーディネートは寒さがキツく感じられますね。

でもちょっとした着物用の防寒アイテムを加えるだけで、寒い時期でも暖かく着物が着られるんです!今回は着物好きさん達も愛用している着物向けの防寒アイテムをご紹介していきます。

目次

洋服用の「ショール」「ストール」で手軽に防寒!

活躍の機会がとても多いのが、洋服用に売っている大判ストールです。真冬にはもちろん、春先等の少し肌寒い時にも使えます。コートや羽織に比べるとかさばらないので、入学式等の式典等、荷物が多い時にも便利ですよ。何より、洋装の時にも使えるというのが助かりますね。

無地ならフォーマルシーンでも大活躍

式典やフォーマルな場に着物を着ていく予定があるのなら、「無地のストール」を選びましょう。淡くて上品な色合いなら、訪問着に合わせてフォーマルなシーンにも活用することができます。フリンジが短いもしくは無いものを選んだ方が、フォーマルらしさが出ます。

カシミヤストールなら防寒レベルアップ!

素材はできればカシミヤ製のものが理想的。カシミヤは薄めで軽いものでも暖かさが抜群なので、着物の防寒対策には最上の素材と言えます。

「ポンチョ」「ケープ」でカジュアルコーディネート

お友達同士のお出かけやデートといったカジュアルな場なら、洋服向けの「ポンチョ」や「ケープ」を着物とコーディネートしてみるのはいかがでしょうか?和装向けの外套(オーバーコート)に比べて価格帯も安いので、気軽に防寒対策ができます。

メルトンポンチョなら防寒力が高い

ざっくり編んだウールのポンチョを合わせてもかわいいですが、着物の防寒力を出すならウールのメルトン生地を使ったポンチョ型コートががおすすめ。しっかりと風を防ぐので、かなり寒い日のお出かけにも使えます。

完全カジュアルアイテムなので注意

ポンチョやケープを合わせられるのは、小紋や木綿着物、紬といったカジュアル着物だけです。訪問着や留袖・振袖など、フォーマル着物にはコーディネートできません。

もちろん、入学式や結婚式、あらたまったパーティーと言ったフォーマルな場にポンチョを着るのもNG。TPOを間違えないように注意しましょう。

室内でも着るなら「羽織」が便利!

着物の一般的な防寒着「道行(みちゆき)」や上記でご紹介したストールやポンチョ等は、「外で着るためのもの」という決まりがあります。そのため、室内では着続けることができません。

「入学式の体育館が寒そう」「外に出たり入ったりすることが多い」という時には、室内でも着たままでいられる「羽織(はおり)」が便利です。羽織は洋服でいうとジャケット的な扱いなので、室内で必ず脱がなくてもOK。「寒くなるかどうかがわからない…」といった曖昧な時期の着物の防寒対策にもなってくれます。

ただし「お茶会」の席では羽織を着たまま茶室に入るのはマナー違反とされていますので、ご注意ください。

真冬の寒さには「和装コート」を

「雪が振りそうに寒い!」という日の外出には、しっかりした和装用コートを準備しておくと安心です。

着物の着崩れ・帯が潰れる心配なし!

和装コート(外套・がいとう)とは、和服用に袖(そで)の周辺がゆったりと作られたコートのこと。また帯の部分もゆとりがあるので、帯が潰れる心配もありません。

暖かさは最強クラス

メルトンウール素材やカシミヤ等のしっかりした和装コートがあれば、外を歩く時間が長い日のおでかけも安心です。膝丈程度のコートを選べば、しっかりと風を防いでくれます。

ただし前述の「羽織」でご紹介したように、室内に入る時には脱がないといけないので注意しましょう。また和装コートは、脱いだ時にかなりかさばります。お出かけ先で荷物を預けられるクロークがあるかどうかを確認しておくことをおすすめします。

着物の防寒「ユニクロのヒートテック」は使える?

「着物の防寒にユニクロのヒートテックはアリなの?」という疑問は、かなり多くの人が考えている様子。結論から言うと「カジュアルなお出かけで、外に居る時間が長いならOK」と考えるのが良いです。

デザインと色を選びましょう

ヒートテック等の洋服向けの防寒下着を着る場合には、とにかく「襟ぐりができるだけ広いタイプ」を選びましょう。Tシャツ程度の襟ぐりの開きではNG!前側は胸のトップあたりまで、後ろ側もできるだけ開いたものを選びます。

袖は「半袖」が理想ですが、どうしても寒い場合には七分丈でもOK。ただし七分はほぼ確実に袖口から見えることがあると考えてください。また襟の後ろ側を抜いた着付けにするほど、襟後ろ側からヒートテックが見えます。

襟や袖から万一見えてしまう場合のことを考えて、ヒートテックの色は長襦袢に近い色を選ぶことをおすすめします。ベージュや黒は避けましょう。

フォーマルシーンにはヒートテックはNG

上の項目でも少し触れましたが、ヒートテックは着物の動きによって外から見える危険性がかなり高いです。

またヒートテック等の化繊生地の下着の場合、正絹の長襦袢や着物との相性が悪く、静電気も起きやすい傾向にあります。

そのため正絹の着物(留袖や振袖・訪問着)を着るシーン、ならびにあらたまったフォーマルなシーンでは、ヒートテックを着ることはおすすめできません。

長く室内に居る日も不向き?

観劇や室内でのパーティー等、暖房の効いた場所に居る時間が長い場合にもヒートテックの着用は不向き。着物の中でムレてしまい、さらに吸湿力が今ひとつなので、長襦袢や着物が余計な汗を吸ってしまいます。

あたたか「和装インナー」なら結婚式も安心!

ガーデンウエディングや卒業式といったフォーマルシーンで防寒をしたい場合には、インナー類は防寒素材を使った「和装インナー」がおすすめです。

ネルの肌襦袢や裾よけなら防寒度アップ

寒い日の肌襦袢(はだじゅばん)や裾よけ(すそよけ)には、ネル素材がおすすめ。しっかりとした厚みがあり、通常の肌襦袢よりも生地の目がつまっているので、体温が外気に奪われません。肌への当たりも柔らかく、やさしく温度をキープしてくれます。

肌が弱い人向けには「二重ガーゼ」

敏感肌で着られる肌着の種類が限られてしまう…という人は、二重ガーゼタイプの肌襦袢や裾よけを選んでみてはいかがでしょうか?二重ガーゼは肌当たりがとても優しいのが魅力。また二重のガーゼの間に空気が挟まるため、見た目よりも暖かさが長く持続します。

「和装タイツ」ならトイレもラクラク!

「寒さ対策には下半身を冷やさないことが大切」とよく言われますよね。でも着物の場合、裾が開いているのでどうしても風が下から入ってしまいがちです。「足のスネや太ももが冷えてきてゾクゾクと寒い…」こんな時には、和装タイツを履いてみましょう。

レギンスではなく和装タイツを選ぼう

「防寒対策として着物の下にレギンスを履くのはダメ?」と考えた人も多いのでは無いでしょうか。でも残念ながら、防寒対策にレギンスは不向きなんです。

レギンスは「浅履きタイプ」のものが少なく、着付けの際に帯に絡んでしまうとトイレの時の直しが大変に。また腰の部分にレギンスの生地を余らせると腰回りがもたついて、着物のシルエットが美しく見えません。

その点「和装タイツ」は、パンティストッキングのようにスッポリと履けるので、腰回りのモタつきの心配も無し。さらに股の部分が開いているので、トイレの際にわざわざ下ろす必要も無いのです。

和装タイツで裾捌きもキレイ!

和装タイツ製品では、静電気防止機能を付けているものが多いです。そのため裾よけ(すそよけ)や長襦袢(ながじゅばん)等が足に絡まらず、着物の裾捌き(すそさばき)もキレイに行なえます。

「ウール足袋」「ネル足袋」で足元ほっこり

できるだけ足元を冷やさないようにすることも、防寒対策では大切ですよね。草履や下駄はクツのように足を包まないので、寒い外気がそのまま足に触れてしまいます。こんな時には和装向けソックスである「足袋(たび)」を温かいものに切り替えてみましょう。

カジュアルなお出かけならウールの足袋ソックスもOK!

デートや買い物など、小紋等で出かけるカジュアルなシーンなら、和装足袋にこだわらず足袋型のソックスを選ぶのも手。ウール製のタビックスや足袋ソックスなら、足元を暖かく包んでくれます。

足袋ソックスは色やデザインも豊富なので、コーディネートが一気に広がるのも魅力です。価格も安いものが多いので、気軽に試せるのも嬉しいですね。

フォーマルシーンには裏起毛のネル足袋がおすすめ

結婚式や卒業式・入園式など、フォーマルなシーンでは「白足袋」が絶対!そんな時には、裏面が起毛タイプになっている「ネル足袋」を選んでみましょう。

裏起毛のネル足袋なら、外側は通常のキャラコや綿ブロードなのでフォーマルシーンにも着用が可能。でも裏側はフワフワの起毛素材になっているので、優しく暖かく足を包んでくれるのです。

さらに寒がりな人や冷え性の人には、「二重ネル足袋」や「ウレタン底足袋」もあります。やや値段は高くなりますが、足元が冷えないだけでも防寒度は大きく変わってきますよ。

「足袋用インナー」でさらに足元あたたか!

「足袋の材質だけでは足の寒さが乗り切れない…」という場合には、さらに足袋の中に足袋用のインナーをプラスしてみましょう。

ソフトサーモ素材の足袋インナーなら薄手でピッタリ

繊維企業である「東レ」が開発した「ソフトサーモ」を使った足袋用インナーは、とても薄手なのにあたたか。ピタッと足にフィットして、足袋の中でもゴワつきません。

ベージュのハイソックスタイプを履くのも手

和装タイツを履かない場合には、足袋用インナーをロングタイプ(ハイソックスタイプ)にしてみるのも手です。ベージュのハイソックスタイプの足袋用インナーなら、見た目もナチュラル。足首まわりからスネまでの外気が触れるのを防いでくれるので、暖かさがさらにアップします。

「カシミヤ手袋」で手元もポカポカ

「冬の京都を着物で散策」「鎌倉を着物で歩きたい」等、外を出歩く時間が長い時には、着物の防寒アイテムに「手袋」も加えてみましょう。

手袋の長さは「ロング」がおすすめ!

これから手袋を選ぶなら、手袋の長さは「ロングタイプ」がおすすめです。着物は袖口が大きく開いているので、短いタイプの手袋だと「手首~肘(ひじ)」の防寒がほとんどできません。

肘まで届く長さのロング手袋なら、真冬のおでかけでも安心です。カジュアルなお出かけの場合なら、ロングウォーマー(アームウォーマー)を合わせてみるのも良いでしょう。

カシミヤ手袋なら訪問着にもOK

「手袋」は元々洋装向けのアイテムであるため、フォーマルなコーディネートにはあまり使われないのが一般的でした。しかし最近では、カシミヤ製のシンプルなロンググローブ(手袋)を訪問着等のフォーマル向け着物にコーディネートする人も増えています。

「フォーマルシーンでしっかりと防寒をしたい」という場合には、プレーンなカシミヤ手袋を準備しておくとよいでしょう。ただし室内に入る時、式典の時などには手袋ははずさなくてはいけませんのでご注意ください。

おわりに

10個の着物用の防寒アイテム、気になるものはありましたか?1月~2月のとても寒い時期には、羽織りものだけでなく足袋やインナー等、すべてのアイテムを防寒仕様にしておいた方が安心です。また春先や秋の寒くなりはじめの頃は、ショール等の調節がしやすいアイテムを準備しておくと良いでしょう。

ほんの少しの工夫をするだけでも、着物でお出かけをした日の快適度は変わってきます。お出かけの予定が決まったら、はやめに防寒プランを立てましょう。

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プロフィール

吉原ひとし


着物ケア診断士 吉原ひとし

着物の染み抜きやお直しをする場合、加工内容や料金は検討がつかないと思います。お近くに専門店があれば安心ですがシミや汚れを見てもらったが、無理だと言われ諦めてしまう方が多いのです。遠方にお住まいの方はお電話又はメールでご相談いただければ、無料にてアドバイスさせていただきます。クリーニングやお直し以外でも着物の事ならお気軽にご連絡ください。

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