昔の着物をタンスから出して七五三に着る時に、お子様が着物を着用した後に… 事前の準備にもアフターケアにも欠かせないのが、着物用クリーニングによるお手入れです。

着物クリーニング専門店『ふじぜん』なら、昔の七五三着物のシミや汚れもスッキリ。着用後には汗抜き等のクリーニングをしておけば、七五三着物を長くキレイに保管できます。お子様の大切な七五三の晴れ着、明治39年創業の『ふじぜん』におまかせください!
目次
七五三準備におすすめの着物クリーニングメニュー
「そろそろ七五三の準備を…」と思ったら、すぐに着物を出して全体をチェックしてみましょう。ニオイやシミ・汚れがあったら、早めのクリーニングをしておくと安心です。
しまい続けた着物には「着物丸洗い」
着物は1年に1~2回程度「虫干し」をして空気を通さないと、湿気たホコリっぽいニオイが付きやすいもの。七五三で着用する前に「着物丸洗い」でサッパリさせておきましょう。
ふじぜんの『着物丸洗い』とは?
着物丸洗いとは、一般的には着物をほどかずに溶剤で全体を洗うドライクリーニングのメニューを意味します。しかし『ふじぜん』の着物丸洗いではドライクリーニングだけではなく、特別な洗剤を使ってドライでは落ちきらない水性汚れもキレイに落とします。
【こんな七五三着物には着物丸洗いがおすすめ】
・2~3年以上虫干し・陰干しをしていない
・5年以上は丸洗い等のクリーニングをしていない
・目立つシミや変色はない
カビの汚れとニオイには「着物カビ取り」
タンスから出してきた七五三着物がカビ臭い、カビが生えている…こんな時には「着物カビ取りサービス」をご利用ください!カビ菌は一度生えると繊維の奥に根を張り、何度でもカビのシミを作ります。カビ菌を除去する専用のクリーニングで、早めにカビのトラブルをなくしましょう。
『ふじぜん』の着物のカビ取りとは?
一般的な着物のカビ取りでは、着物をほどいて反物の状態に戻し、水洗い(洗い張り)をしてから着物に仕立て直します。工程が多く作業に時間がかかるため、カビ取り料金は高くなりがちです。
しかし『ふじぜん』では、着物をほどかずに手作業でカビを取ることが可能。平均的なカビ取り料金の20%程度のリーズナブルな価格で、七五三着物をキレイにできます。
【こんな七五三着物には着物カビ取りがおすすめ】
・着物がカビくさい
・白いフワフワとしたカビ(白カビ)が生えている
・着物に黒・青・緑・オレンジ色等のポツポツしたシミがある(黒カビ・青カビが生えている)
古いシミ・変色には「シミ抜き・黄変抜き」
「七五三着物を出したら、黄色や茶色のシミが目立つ」「着物が変色している」…これは以前の着用時に付いた汗等の汚れに含まれるミネラルが酸化し、繊維を変色させた「黄変(おうへん)」です。長い時間をかけて酸化したシミや変色は取れにくく、一般的な丸洗い等では落とせません。このような古いシミ・黄変には、当店の「シミ抜き(古いシミ抜き・黄変抜き)サービス」をご利用ください。
『ふじぜん』の古いシミ抜き・黄変抜きとは?
『ふじぜん』では酸化した古いシミに対して、専門の職人が手作業で変色部分を少しずつ漂白してシミを取り除いていきます。この「黄変抜き」は漂白の成分によって着物の生地を傷めることが無いように行う非常に高度な技術であり、どこのクリーニング店でも行えるものではありません。
【こんな七五三着物にはしみ抜き・黄変抜きがおすすめ】
・白地・薄色の着物が黄ばんでいる
・黄色・オレンジ・茶色のシミができている
・黒・紺等の濃い色の地色の一部が薄茶・薄ピンク等に変色している
落とせない汚れは「染色補正」でカバー
とても古いシミだから、変色の範囲が広いから…こんな時に「もうこの七五三着物は着られないだろう」と諦めていませんか?シミが濃すぎて落としきれない場合には、「色掛け」や「柄足し」等の染色補正で着物をキレイに蘇らせることもできます。諦める前に、ふじぜんにご相談下さい!
『ふじぜん』の染色補正とは?
職人が着物の色を染め替えたり、着物の柄をシミの上に足して描いたり、箔をかけることで取り切れないシミをカバーします。柄足し(がらたし)は着物を制作している職人による手業で、元々の着物の柄の一部と同じ柄を描いていくので違和感もありません。シミの状態や着物の状態に合わせて、ベストな染色補正をご提案いたします。
【こんな七五三着物には染色補正がおすすめ】
・20年~30年以上前の着物
・変色の範囲が広い着物
・柄の部分や柄近くに変色シミがある着物
墨絵で松の柄を足す
全体に箔を使わず墨絵だけの柄でしたので、同じ墨で柄を足し見栄えを良くしました。


花の柄を足す
着用時には特に目立つ部分で染みが大きすぎるために変色染み抜きをしても若干残りますので赤い花柄で違和感なく染みを隠します。


箔を散りばめ染みを隠す
染みが多すぎると手作業のために料金が高額になる場合がありますので着物のバランスを見ながら箔を散りばめる事により料金を抑えます。


すべて機械などには頼らず手作業で直しますので、染みが多ければ綺麗にする時間もかかります。軽度のシミで2週間程度、重度の染みであれば30日程かかる場合もありますので早めの確認をお勧めいたします。すべて見積もり後の作業となりますので、染みが酷くて諦めている方やご購入を考えている方も一度、ご相談ください。
七五三が終わった後のお手入れ向けクリーニングメニュー
無事に七五三が済んだら、すぐに着物のお手入れを。着物専門店のクリーニングなら、七五三の晴れ着を美しい状態でキープできます。
長期保管前のお手入れには「丸洗い+汗抜き」
次回の着用予定が先になりそうな時や未定の場合、七五三着物のクリーニングメニューは「着物丸洗い」に「汗抜き(あせぬき)」をプラスするのがおすすめです。長期保管の前に長襦袢や着物の汚れをしっかり取っておきましょう。
小さなお子様は体温が高く、着物を着ている間にはたくさんの汗が長襦袢や着物に染み込みます。汗に含まれたミネラル成分は繊維を酸化させ、数年で落ちにくい変色シミ(黄変)を作ってしまうのです。
『ふじぜん』の丸洗いでホコリ汚れ・油性の汚れやシミを落とし、さらに汗抜きでミネラルを含んだ汗汚れを落としておけば、長期保管の間の「黄変」や「カビ」といった様々なトラブルを防ぐことに繋がります。
『ふじぜん』の汗抜き・汗取りとは?
『ふじぜん』の汗抜き・汗取りメニューでは職人が手作業で特殊な洗剤が入った水を吹き付け、何度も汗の成分を吸い取る作業を繰り返します。手間と時間がかかりますが、ご自宅での汗取りよりもしっかりと汗の成分を取り去ることが可能です。
【こんな七五三着物には「丸洗い+汗抜き」がおすすめ】
・次に七五三着物を出すのは五歳(七歳)の時だと思う
・妹・弟が七五三着物を着る予定だが、2年先になる
・次の着用予定はあるが、半年以上間が空く
・次回の七五三着物の着用予定が無い
着用予定がある時には「しみ抜き」でもOK!
近々に着用予定があるけれど、七五三で着物を着せたら食べこぼし等のシミを作ってしまった…こんな時には、『ふじぜん』のシミ抜きクリーニングをご利用ください。着物丸洗いより手軽な料金で、気になる部分の汚れをキレイに落とします。
『ふじぜん』の着物シミ抜きとは?
一般的な着物クリーニング店の場合、「シミ抜き」は丸洗いの追加メニューとして注文するものです。しかし『ふじぜん』では、シミ抜き単体でのご注文でOK!胸元・袖口等の気になる汚れを、職人がピンポイントで落とします。
500円玉程度の小さく新しいシミなら、着物シミ落としの料金は1ヶ所550円~(税込)とリーズナブル。着物全体をチェックしてからお見積りを出し、料金にご了承を得てから作業に入るので安心です。
【こんな七五三着物には「シミ抜き」がおすすめ】
・11月の七五三で着用後、正月にも着用予定があるがシミが付いた
・七五三の前撮り撮影でシミを付けたのでキレイにしたい
・着用後に友だちに貸す予定があるのでシミを取りたい 等
七五三着物染み抜き・クリーニングセット料金表(税込)
七五三着物(祝い着) | 汗抜き丸洗いクリーニング 5,060円(税込) 丸洗いクリーニング 3,960円(税込) カビ取りクリーニング 7,260円(税込) 汗取りクリーニング 5,060円(税込) 染み抜きクリーニング お見積り 古い染み抜き お見積り |
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子供用(祝い着)長襦袢 | 汗抜き丸洗いクリーニング 3,740円(税込) 丸洗いクリーニング 2,640円(税込) カビ取りクリーニング 5,940円(税込) 汗取りクリーニング 5,060円(税込) 染み抜きクリーニング お見積り 古い染み抜き お見積り |
女児七五三着物 | 二点セット(着物・長襦袢)6,600円(税込) 三点セット(着物・長襦袢・被布)9,240円(税込) しごき880円(税込)・帯揚げ880円(税込) |
男児七五三着物 | 二点セット(着物・長襦袢)6,600円(税込) 三点セット(着物・長襦袢・羽織)9,900円(税込) 四点セット(着物・長襦袢・羽織・袴)14,960円(税込) |
※着物クリーニングの料金・価格はすべて税込になります。
※シミ抜きの料金は、シミの大きさ・古さ等で変動します。シミ抜き作業に入る前に、料金がいくらになるかのお見積りを出します。お見積りは無料です。
七五三着物クリーニングの納期・日数
・丸洗い・カビ取り・汗抜き・シミ抜きの場合:7日~2週間
・染色補正が必要な場合:1ヶ月~2ヶ月
※七五三の前後、お正月前後等の繁忙期には納期が延びる場合がございます。
※シミの状態によっては、通常よりお時間をいただく場合がございます。
※お急ぎの場合にはご相談ください。
七五三着物クリーニングのよくあるご質問
- Q.新品の七五三着物を一度着せただけですが、クリーニングは必要?
- A.1~2年以上の長期保管をする場合、一度の着用でもクリーニングしておくことをおすすめします。小さなお子様が着用した着物には、目立たなくても様々な汚れが付きがちです。七五三の着物は次回に着るまでに長期的に保管するため、その間に汚れが酸化し、ガンコな変色シミとなってしまうケースが多く見られます。また七五三ではお子様の身長に合わせて縫い上げをしますが、縫い上げたままの状態での長期保管はおすすめできません。肩上げ・腰上げを取り外してクリーニングをしておいた方が、数年後にもキレイに着られます。
- Q.七五三に着物を着せた後のお手入れ、「丸洗い」か「シミ抜き」か迷っています。
- A.次回の着用予定はお決まりですか?半年以内に七五三着物の着用予定があるならば、シミ抜きで目立つ汚れだけ取り除けば十分です。(目立つ汚れが無いならば、クリーニング無しでも構いません。)
1年~2年先まで着用予定が無い時には、丸洗いと汗抜きで汚れを全体的に取り除いておくことをおすすめします。 - Q.お宮参り着物を七五三に使いたい。縫い上げもお願いできますか?
- A.はい、『ふじぜん』では七五三着物の縫い上げ(肩上げ・腰上げ)や袖の丸み付け等もすべて承っています。当店は元々着物の加工店として創立しており、高い技術力の職人を揃えておりますので安心しておまかせください。縫い上げ・腰上げのメニュー内容やサイズの測り方ページをご参照ください。
- Q.昔の七五三着物の裏地に古いシミが…。シミ抜きで落ちる?
- A.胴裏(裏地)は生地が薄くデリケートなので、漂白作業(黄変抜き・古いシミのシミ抜き)を行うことができません。シミ抜きではなく、胴裏の布地を交換することをおすすめします。当店『ふじぜん』では、着物をほどかずに裏地だけを交換する「胴裏交換」を承っております。着物を仕立て直すのに比べて料金もリーズナブルです。胴裏交換につきましてもサービスメニューで詳しくご案内しております。胴裏交換につきましてもサービスメニューで詳しくご案内しております。
- Q.昔の七五三着物を使いたいが、家紋が違うので迷っています。
- A.当店では「家紋の入れ替え」も承っています。クリーニングメニューと合わせて、お気軽に家紋入れ替えもお申し付けください。家紋入れ替えの料金やよくあるご質問には、サービスメニューページで詳しくご案内を差し上げております。