七五三はお子様の健やかな成長を祈る儀式であり、ご家族にとっても大切な思い出となるイベントです。しかし小さなお子様が身につける着物には、たくさんの汚れが付きがち。「昔の七五三着物にシミが…」「七五三の振袖を汚してしまった」といったトラブルも多く見られるものです。
目次
七五三準備におすすめの着物クリーニング
「そろそろ七五三の準備を…」と思ったら、すぐに着物を出して全体をチェックしてみましょう。ニオイやシミ・汚れがあったら、早めのクリーニングをしておくと安心です。
しまい続けた着物には「着物丸洗い」
着物は1年に1~2回程度「虫干し」をして空気を通さないと、湿気たホコリっぽいニオイが付きやすいもの。七五三で着用する前に「着物丸洗い」でサッパリさせておきましょう。
着物丸洗いとは
着物丸洗いは、着物をほどかず、丸ごと溶剤を使って洗浄するお手入れの方法です。『ふじぜん』では着物専用の特殊な溶剤を使っておりますので、縮み等のダメージの心配なく、着物を全体を手軽にお手入れできます。
こんな七五三着物は着物丸洗い
- 虫干し(陰干し)を3年以上忘れていた
- 丸洗いクリーニングを5年以上行っていない
- 目に見えるシミや変色はない
七五三着物がカビ臭い時やカビ症状に「着物カビ取り」
「七五三着物がかび臭い」「白いふわふわしたものが生えている」これらはカビの症状です。カビは一度発生すると繊維の奥に根を張ってしまい、ご家庭では除去ができません。カビ菌を除去する専用のクリーニングで、早めにカビのトラブルをなくしましょう。
ふじぜんの着物カビ取りクリーニングとは
一般的な着物のカビ取りでは、着物をほどいて反物の状態に戻し、水洗い(洗い張り)をしてから着物に仕立て直します。工程が多く作業に時間がかかるため、カビ取り料金は高くなりがちです。
しかし『ふじぜん』では、着物をほどかずに手作業でカビを取ることが可能。平均的なカビ取り料金よりリーズナブルな価格で、七五三着物をキレイにできます。
こんな七五三着物にはカビ取りクリーニング
- 着物がカビくさい
- 白いフワフワとしたカビ(白カビ)が生えている
- 着物に黒・青・緑・オレンジ色等のポツポツしたシミがある(黒カビ・青カビが生えている)
※黒カビ・青カビ等によるカビのシミを取るには、カビ菌の除去に加えて別途「シミ抜き」も必要になります
古いシミや変色を見つけたら「シミ抜き(黄変抜き)」
「七五三着物をタンスから出したら、黄色や茶色のシミが目立つ」「着物が変色している」…この症状は「黄変(おうへん)」かもしれません。黄変とは、以前の着用時に付いた汗等の汚れに含まれるミネラルが酸化し、繊維を変色させる現象のことを言います。
長い時間をかけて酸化したシミや変色は取れにくく、丸洗いクリーニングや一般的なシミ抜き等では落とすことができません。このような古いシミ・黄変には、当店の「シミ抜き(古いシミ抜き・黄変抜き)サービス」をご利用ください。
『ふじぜん』の古いシミ抜き・黄変抜きとは?
『ふじぜん』では酸化した古いシミに対して、専門の職人が手作業で変色部分を少しずつ漂白してシミを取り除いていきます。この「黄変抜き」は漂白の成分によって着物の生地を傷めることが無いように行う非常に繊細な技術であり、どこのクリーニング店でも行えるものではありません。専門店ならではの高度な技術におまかせください。
こんな七五三着物には古いシミ抜き・黄変抜き
- 白地・薄色の着物が黄ばんでいる
- 黄色・オレンジ・茶色のシミができている
- 黒・紺等の濃い色の地色の一部が薄茶・薄ピンク等に変色している
※症状によっては、別途、染色補正が必要となる場合があります
※着物の布地や染料が脆くなっていると、シミ抜き・黄変抜きができない場合があります
落とせない汚れは「染色補正」でカバー
七五三着物にとても古いシミがある、変色の範囲が広い…こんな時に「もうこの七五三着物は着られないだろう」と諦めていませんか?シミが落としきれない場合には、「色掛け」や「柄足し」等の染色補正で着物をキレイに蘇らせることもできます。諦める前に、『ふじぜん』にご相談下さい!
『ふじぜん』の染色補正とは?
染色補正とは、着物を全体や部分的に染め直したり、柄を描き足したりする技術のことを言います。単純に着物のイメージチェンジのために行うこともありますが、古いシミや変色を落としきれないときにカバーする技術としても使われます。柄足し(がらたし)は着物を制作している職人による手業で、元々の着物の柄の一部と同じ柄を描いていくので違和感もありません。シミの状態や着物の状態に合わせて、ベストな染色補正をご提案いたします。
こんな七五三着物には染色補正
- 20年~30年以上前の着物
- 変色やシミの範囲が広い着物
- 柄の部分や柄近くに変色シミがある着物
着物ふじぜんの染色補正の施工例
墨絵で松の柄を足す
白い時に黄変(変色シミ)ができています。ムリに全部漂白しようとすると布地が傷んでしまうので、墨絵を描き足してカバー。見栄えの良い仕上がりになりました。
花の柄を足してシミ隠し
柄の近くに目立つ変色シミができています。変色シミ抜きをしても少しだけ色が残るので、元の柄に近い赤い花の柄を描き足し、シミを隠しました。
箔を散りばめシミをカバーする
シミ抜きは手作業で行うため、その料金は「シミの数」「シミの広さ」で決まります。シミが多いとそれだけ料金が高額になってしまうことから、敢えてシミ抜きせず、箔(金箔や銀箔)をちりばめてシミをカバーすることで料金を抑えます。
七五三後のアフターケア向け着物クリーニング
無事に七五三の行事が済んだら、早めに着物のお手入れをしましょう。着物専門店のクリーニングなら、大切な七五三着物を美しい状態で保管できます。
長期保管前のお手入れに「丸洗い+汗抜き」
七五三の晴れ着、しばらく着る予定は無いからしまっておく…こんな時には「着物丸洗いクリーニング」に「汗抜き」をプラスするのがおすすめです。
汗の汚れは「丸洗いクリーニング」だけでは落ちにくく、繊維の中に残ってしまいがち。これがカビや変色等の原因となりやすいです。特にお子様の場合は体温が高いため、七五三着物や襦袢にはたくさんの汗汚れが付いています。長期保管の前に、長襦袢や着物の汚れをしっかり取っておきましょう。
着物ふじぜんの汗抜き・汗取りクリーニングとは?
『ふじぜん』の汗抜き・汗取りクリーニングでは、特殊な洗剤を使用して、職人が手作業で汗の成分を吸い取っていきます。丸洗いクリーニングだけでは分解できない水性の汗汚れも、手作業で汗取りすることでスッキリ。ニオイやカビの繁殖を抑えます。
こんな七五三着物には「丸洗い+汗抜き」がおすすめ
- 次に七五三着物を出すのは五歳(七歳)の時だと思う
- 妹・弟が七五三着物を着る予定だが、しばらく先になる
- 次の着用予定はあるが、半年以上間が空く
- 次回の七五三着物の着用予定がまったく無い
食べこぼしや飲み物のシミには「シミ抜き」を
小さなお子様が着る七五三着物には、様々なシミや汚れが付いてしまいがち。例えば食べこぼしや母乳のシミ、ジュースのシミ、おしっこのシミ等…このような汚れは、「着物丸洗い」だけだと落としきれず、後から変色シミになってしまいがちです。
早めに『ふじぜん』のシミ抜きで、汚れをスッキリ落としておきましょう。
『着物ふじぜん』のシミ抜きとは?
胸元・袖口等の気になる汚れを、職人がピンポイントで落とします。500円玉程度の小さく新しいシミなら、着物シミ落としの料金は1ヶ所550円~(税込)とリーズナブル。シミ抜きだけのオーダーも承ります。
こんな七五三着物には「シミ抜き」を
- 料理のシミを付けてしまった
- おもらしのシミをつけてしまった
- 絵具等の汚れを付けてしまった
- 近々に着用予定があるので部分的な汚れだけ取っておきたい 等
七五三着物染み抜き・クリーニングセット料金表(税込)
産着(祝い着) | 丸洗いクリーニング 5,500円(税込) カビ取りクリーニング 9,900円(税込) 着用時の新しい染み抜き お見積り 保管中の古い染み抜き お見積り |
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産着長襦袢 | 丸洗いクリーニング 4,400円(税込) カビ取りクリーニング 8,800円(税込) 着用時の新しい染み抜き お見積り 保管中の古い染み抜き お見積り |
女児七五三着物 (一ツ身) | 二点セット(着物・長襦袢)9,900円(税込) 三点セット(着物・長襦袢・被布)14,300円(税込) |
男児七五三着物 (一ツ身) | 二点セット(着物・長襦袢)9,900円(税込) 三点セット(着物・長襦袢・羽織)14,300円(税込) 四点セット(着物・長襦袢・羽織・袴)18,700円(税込) |
女児七五三着物 (三ツ身 / 四ツ身) | 二点セット(着物・長襦袢)11,000円(税込) 三点セット(着物・長襦袢・袋帯)17,600円(税込) |
男児七五三着物 | 二点セット(着物・長襦袢)11,000円(税込) 三点セット(着物・長襦袢・羽織)15,400円(税込) 四点セット(着物・長襦袢・羽織・袴)19,800円(税込) |
※着物クリーニングの料金・価格はすべて税込になります。
※シミ抜きの料金は、シミの大きさ・古さ等で変動します。シミ抜き作業に入る前に、料金がいくらになるかのお見積りを出します。お見積りは無料です。
七五三着物クリーニングの納期・日数
・丸洗い・カビ取り・汗抜き・シミ抜きの場合:7日~2週間
・染色補正が必要な場合:1ヶ月~2ヶ月
※七五三の前後、お正月前後等の繁忙期には納期が延びる場合がございます。
※シミの状態によっては、通常よりお時間をいただく場合がございます。
※お急ぎの場合にはご相談ください。
七五三着物クリーニングのよくあるご質問
- Q.新品の七五三着物を一度着せただけですが、クリーニングは必要?
- A.1~2年以上の長期保管をする場合、一度の着用でもクリーニングしておくことをおすすめします。小さなお子様が着用した着物には、目立たなくても様々な汚れが付きがちです。七五三の着物は次回に着るまでに長期的に保管するため、その間に汚れが酸化し、ガンコな変色シミとなってしまうケースが多く見られます。また七五三ではお子様の身長に合わせて縫い上げをしますが、縫い上げたままの状態での長期保管はおすすめできません。肩上げ・腰上げを取り外してクリーニングをしておいた方が、数年後にもキレイに着られます。
- Q.七五三に着物を着せた後のお手入れ、「丸洗い」か「シミ抜き」か迷っています。
- A.次回の着用予定はお決まりですか?半年以内に七五三着物の着用予定があるならば、シミ抜きで目立つ汚れだけ取り除けば十分です。(目立つ汚れが無いならば、クリーニング無しでも構いません。)
1年~2年先まで着用予定が無い時には、丸洗いと汗抜きで汚れを全体的に取り除いておくことをおすすめします。 - Q.お宮参り着物を七五三に使いたい。縫い上げもお願いできますか?
- A.はい、『ふじぜん』では七五三着物の縫い上げ(肩上げ・腰上げ)や袖の丸み付け等もすべて承っています。当店は元々着物の加工店として創立しており、高い技術力の職人を揃えておりますので安心しておまかせください。縫い上げ・腰上げのメニュー内容やサイズの測り方ページをご参照ください。
- Q.昔の七五三着物の裏地に古いシミが…。シミ抜きで落ちる?
- A.胴裏(裏地)は生地が薄くデリケートなので、漂白作業(黄変抜き・古いシミのシミ抜き)を行うことができません。シミ抜きではなく、胴裏の布地を交換することをおすすめします。当店『ふじぜん』では、着物をほどかずに裏地だけを交換する「胴裏交換」を承っております。着物を仕立て直すのに比べて料金もリーズナブルです。胴裏交換につきましてもサービスメニューで詳しくご案内しております。胴裏交換につきましてもサービスメニューで詳しくご案内しております。
- Q.昔の七五三着物を使いたいが、家紋が違うので迷っています。
- A.当店では「家紋の入れ替え」も承っています。クリーニングメニューと合わせて、お気軽に家紋入れ替えもお申し付けください。家紋入れ替えの料金やよくあるご質問には、サービスメニューページで詳しくご案内を差し上げております。