着物の裄が足りなくて、袖口から腕がニョッキリ… 裄のサイズが合わない着物にお困りではありませんか?
こんな時には『ふじぜん』の裄丈直し・裄サイズ直しにおまかせください!大きな着物の裄サイズを小さくするだけでなく、着物の裄を伸ばすこともできます。着物全体を仕立て直しするより料金もリーズナブルです。自分の体にピッタリ合う裄丈で、着物の着姿を美しくしましょう。
目次
着物の裄・裄丈とは?測り方は?
着物の裄(ゆき)とは、首の付け根から手首のくるぶしまでの長さのサイズのことです。裄丈(ゆきたけ)と呼ぶこともあります。
自分の裄のサイズの測り方
着物のボディの採寸方法は、洋服向けのものとは違います。自分の裄サイズを測ってみましょう。
1)まっすぐに立ちます。
2)手を45度の角度に上げます。
3)首の後ろの中心部(グリグリとした部分)から肩へ、肩から手首のくるぶしまでを測ります。
※当店ご来店の場合には、スタッフが計測を行います。
裄サイズの目安
「今すぐは裄が測れない」という方向けに、おおまかな裄サイズの目安をご案内します。
身長(cm) | 裄サイズ(cm) | 身長(cm) | 裄サイズ(cm) |
---|---|---|---|
150 | 62~64 | 160 | 66~68 |
152 | 64 | 162 | 68~70 |
154 | 64~65 | 164 | 68~70 |
156 | 65~66 | 166 | 68~70 |
158 | 65~66 | 168 | 70~71 |
※スマートホンから表を閲覧する場合、横にスワイプしてご覧ください。
身長が10センチ違うと、裄丈は平均6~8センチも違います。もちろん、肩幅や体格・腕の長さによっても裄は変動します。
着物の裄のサイズ直しは必要?
着物のタテの長さである「身丈(みたけ)」であれば、多少のサイズのずれがあっても着付けの際のおはしょりである程度調整できます。しかし「裄」の場合、特にフォーマルな場向けの着付けでは調整が難しいところです。
着物の裄丈と自分の裄サイズが大きく食い違う
着物を羽織った時、手首が5センチ以上出る(または5センチ以上手首が隠れる)
母の着物を着たいが、身長差が5~10センチ程度ある
着物を着慣れていない
体のサイズに合わない裄の着物を着ていると、周囲から「借り物」であるような雰囲気に見えてしまうことも。上に思い当たる点が多い場合、裄サイズのお直しをされることをおすすめします。
長襦袢の裄サイズ直しも忘れずに!
着物の裄を直す時には、長襦袢のサイズ直しも行うのが理想的です。
襦袢の裄が長過ぎる → 袖口から襦袢が飛び出して見栄えが悪い
襦袢の裄が短すぎる → 着物の袖口の裏に汚れが付きやすく黒ずみやすい
着物に合わない襦袢を身につけると、長すぎても短すぎてもデメリットがあります。合わせてご相談ください。
身丈・着丈直し(サイズ直し)でできること
着物のサイズ直し(裄直し)では、裄を縮めるだけでなく、場合によっては裄を長くすることもできます。
裄を短くしたい場合 → 裄詰め・裄丈詰め
肩と袖の縫い代部分を調整し、裄を短くします。柄裄等の問題で肩部分での寸法調整が難しい場合にはご相談ください。
裄を長くしたい場合 → 裄出し
着物・長襦袢の袖付け部分(肩・袖を縫い付けている部分)を解いて、縫い代を出して縫直し、裄を長くします。
今まで縫い込まれていた部分には布に跡(スジ)が付いていますが、『ふじぜん』では「スジ消し」をていねいに行いますのでスジが目立つことはありません。
裄サイズ直しの料金
裄のサイズ出し(長くする) | 振袖 18,700円(税込) 留袖 18,700円(税込) 袷着物 17,600円(税込) 単衣着物 17,600円(税込) 振袖長襦袢 16,500円(税込) 長襦袢 14,300円(税込) |
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裄のサイズ詰め(短くする) | 振袖 14,300円(税込) 留袖 14,300円(税込) 袷着物 13,200円(税込) 単衣着物 13,200円(税込) 振袖長襦袢 9,900円(税込) 長襦袢 9,900円(税込) |
※納期は10営業日前後となります。ただし繁忙期には通常時よりお時間をいただく場合がございます。
※価格はすべて税込となります。
裄サイズ直しについて よくあるご質問
- Q.裄は着付けでは調節できませんか?
- A.2センチ程度の差でしたら、以下のような着付け方法で裄を長めに見せることができます。
・衿を大きめに抜く
・半襟を大きく見せる
・前合わせをゆったりと着付ける
ただしこの方法だと着崩れが起きやすくなります。着物を着慣れない人には不向きです。また着付け方によっては、結婚式や式典等のフォーマルな場にはふさわしくないこともあります。留袖・振袖・訪問着等、礼装用着物のサイズが合わない場合、お早めのサイズ直しををおすすめします。 - Q.裄と身丈と両方サイズ直しできますか?
- A.はい!複数のサイズ直しも承ります。ただ2ヶ所以上のお直しの場合、着物全体を仕立て直した方が安上がりとなることもあります。着物の状態やご希望サイズ等を伺ってからベストな方法をご提案・お見積りさせていただきますので、一度ご相談ください。お見積りは無料です。
- Q.裄はどれくらい長くできますか?
- A.お着物の袖付部分の「縫込み(余分に布を余らせておくこと)」がどれほどあるかによっても、裄出しで伸ばせる長さは変わってきます。平均的には片袖3~4センチ程度は裄を長くできることが多いです。
- Q.サイズを大きくすると折り跡が目立ちませんか?
- A.当店では裄出しの場合、折れ跡(スジ)を消す「スジ消し」をしっかりと行っております。キレイにスジを消せば、お直しをした部分が目立つことはありませんのでご安心ください。
- Q.祖母と身長はあまり変わらないのに、祖母の着物が小さいのはなぜ?
- A.アンティーク着物等、昔の着物を着ると裄が足りない…これには2つの理由があります。
1)現代の女性の方が背が高い上に、手足が長い。
2)昔の方の好む裄が短めだった。
まずはスタイルの違いです。現代の女性の方が昔に比べ腕が長いので、裄が足らないケースが多く見られます。
また昔は日常的に着物を着ていたので、機能性を考えて今より平均2~3センチ程度短めの裄が好まれていました。昔の方が着物を着慣れていて、袖の中で肘を上手に折り曲げていたので、腕がニュッと出にくかった…というのもあります。裄だけでもお直しをした方が、現代の方も無理なく昔の着物を着られることでしょう。 - Q.着物の裄が長いのも良くないのですか?
- A.体のサイズに比べ着物の裄丈が5センチ以上も長いと、親指の付け根に袖口が届きます。こうなると「着物が大きすぎる」というのが遠くからでもわかり、かなり見栄えが悪いです。身丈はおはしょりである程度調整できますが、長すぎる裄丈は着付けでは調整できません。裄を詰めるサイズ直しをされることをおすすめします。