「着物の裏地が茶色いシミだらけ」「胴裏に黄ばんで、見た目が悪い…」着物や長襦袢の胴裏(裏地)の変色やシミにお困りではありませんか?
着物の胴裏は変色が起こりやすいのですが、シミ抜きや漂白はできません。胴裏を新しいものに交換するのが一番です。着物加工専門店『ふじぜん』なら、着物を仕立て直さず胴裏だけ交換ができます。
安い料金で着物の裏地を真っ白に綺麗にしたい… そんな時こそ『着物ふじぜん』におまかせくださいませ。
目次
着物の胴裏・裏地が黄ばみ・変色しやすい原因
着物の胴裏(どううら)とは、着物の「裏地」のことです。胴裏は特に黄ばみや茶色いシミが浮きやすいヶ所。「一度も着ていないのに、胴裏が茶色いシミだらけ」というケースは珍しくありません。これは汚れによるシミではなく、酸化による黄変(おうへん)です。
【着物の胴裏の「黄変」とは?】
黄変とは、生地のタンパク質が湿気により少しずつ酸化し変色する現象です。白い胴裏は特に黄ばみが目立ちやすく、時間が経つ毎に濃い茶色いシミへと変化します。以下のような胴裏は、特に黄変が起きやすいです。
● 正絹の胴裏:正絹(シルク)はタンパク質が豊富で、特に黄変しやすい素材です。
● 30年以上前の着物の胴裏:黄変防止の加工がされていないため、黄変ジミが起きやすいです。
● 振袖・留袖の胴裏:着る機会が少ないため長期保管中に黄変が起きやすくなります。
● 花嫁衣装・振袖の胴裏:昔のものだと糊(のり)が多く使われており、黄変が激化する一因となります。
着物の胴裏・裏地はシミ抜き・漂白できない?
着物の「表地」にシミや黄変ができた時は、専門の職人による漂白やシミ抜きで対処できます。しかし着物の「胴裏(裏地)」は表地に比べて薄く、デリケート。ガンコな黄変ジミを取るための漂白を行うと、穴が空いたり、布地がボロボロになってしまいます。
そのため着物の胴裏にできたシミ・黄変は、着物専門のクリーニング店でもシミ抜きや漂白で解決できません。
胴裏を交換すれば着物はスッキリ新品同様!
「シミ抜きができないから」と、着物の裏地がシミだらけのままなのは困りますね。胴裏のシミの状態が酷いまま放置すると、以下のようなデメリットもあります。
・美容院等での着付けの時に見た目が良くない
・袖裏(袖部分の裏地)のシミは、着ている時に人から見えやすい
・シミが表地に移ることがある
特に問題なのは、斑点のようになった濃いシミ。放置するとシミが徐々に表地に移り、着られなくなることもあります。このような状態になる前に、胴裏だけを新しい布地に交換しましょう。
『ふじぜん』の胴裏交換の料金が安い理由
「シミが気になるから着物の胴裏交換したいけど、料金が…」とご不安な方も多いかもしれません。従来の着物の胴裏交換では、着物を一度完全にほどき、再度仕立て直す必要がありました。業者によっては、胴裏交換の料金が10万円以上になるケースもあるほどです。
しかし『ふじぜん』では、着物を完全にほどかずに胴裏だけを交換できます。お仕立て直しが不要なので、料金はリーズナブル。お手頃な値段でありながら、着物加工店として100年以上の歴史を持つ『ふじぜん』ならではの技術力で美しく仕上げます。
『着物ふじぜん』の胴裏・裏地交換の流れ
当店の胴裏交換・裏地交換の工程をご紹介いたします。
1.お申し込み
以下のいずれかの方法でお申込みいただきます。
・ご来店
・電話 フリーダイヤル0120-413-529(受付時間 AM 10:00 〜 PM 8:00)
・当サイトのお申込フォームお申込フォームお申込フォーム(24時間受付)
2.着物お持込みまたは宅配
お客様に店舗にまで直接着物をお持ち込みいただくか、宅配便で当店まで着物をお送りいただきます。新しい胴裏の生地を持ち込み希望の場合、着物と一緒に胴裏生地もお送りください。
2.事前検査
作業に入る前に、専門の職人が着物の状態をチェック。胴裏以外にシミが移っていないか等を詳しく確認します。
3.古い胴裏・袖裏をはずす
袖を解いて胴裏・袖裏をていねいに外します。表地に影響がないように行う、繊細さが問われる作業です。
4.採寸・裁断する
新しい袖裏・胴裏のための採寸を行い、裁断します。ご指定が無い場合、最適な裏地をお選びします。
5.胴裏を縫い、胴付けする
胴裏を新しく縫直し、表地に縫い合わせていきます。胴裏だけを交換する作業は、とても高度な技術が必要です。当店では国内の和裁士が一点一点を手作業で加工しています。
6.お渡し
美しく仕上げた着物は、新しいタトウ紙(文庫紙)に包んでお客様の元へお渡し・お送りいたします。
胴裏(裏地)交換の料金表(税込)
振袖 | 取り替え料金 33,000円(税込) 胴裏料金 17,600円(税込) 合計金額 50,600円(税込) |
---|---|
留袖(比翼付き) | 取り替え料金 33,000円(税込) 胴裏料金 13,200円(税込) 合計金額 46,200(税込) |
訪問着 / 附下げ | 取り替え料金 28,600円(税込) 胴裏料金 13,200円(税込) 合計金額 41,800円(税込) |
色無地 / 小紋 | 取り替え料金 28,600円(税込) 胴裏料金 13,200円(税込) 合計金額 41,800円(税込) |
喪服 | 取り替え料金 28,600円(税込) 胴裏料金 13,200円(税込) 合計金額 41,800円(税込) |
振袖用長襦袢 | 取り替え料金 26,400円(税込) 胴裏料金 13,200円(税込) 合計金額 39,600円(税込) |
長襦袢 | 取り替え料金 26,400円(税込) 胴裏料金 12,100円(税込) 合計金額 38,500円(税込) |
※【お預かり期間・日数】30日(シーズンにより若干、変更があります。)
※繁忙期には通常よりお時間をいただく場合がございます。
※胴裏の生地をお持ち込みの場合には、胴裏料金は不要です。
※袖裏(袖部の裏地)のみの交換をご希望の場合にはお問い合わせください。
※料金はすべて税込価格です。
着物の胴裏・裏地交換の よくあるご質問
- Q.他店で買った胴裏の生地を持ち込みしても良いですか?
- A.もちろんです!胴裏生地お持ち込みの場合は、胴裏交換の加工代のみでお引き受けいたします。宅配便で着物を送る時に、裏地の布も一緒にお送りくださいませ。
- Q.安いポリエステルの裏地を一緒に送ろうかと思うのですが…
- A.お着物の表地がポリエステルなら、裏地がポリエステルでも十分でしょう。しかし着物が正絹の場合、値段の安いポリエステル裏地はあまりおすすめできません。
ポリエステルは帯電しやすい、つまり「静電気が起きやすい素材」です。上質で機能性の高い化学繊維なら静電気が起きにくいものもありますが、安さで選ぶと静電気が起きる危険性が高いです。着物が足にまとわりつき、非常に歩きづらくなる可能性があります。裏地がポリエステルで長襦袢が正絹だと、さらに静電気が起きやすいです。
気楽なポリエステル着物ならば「静電気防止スプレー」といった対策もできますが、表地が絹の場合はシミになる危険性も有り、スプレーの使用は推奨できません。裏地のある着物の見栄えと着心地は、表地と裏地の馴染みの良さで決まります。特に振袖・留袖等、フォーマル用の正絹着物には、裏地も正絹をおすすめします。 - Q.胴裏交換の料金をもっと安く抑えられませんか?
- A.着用時に人から見える心配のある「袖裏(そでうら:袖の部分の裏地)」だけを交換する場合、布地の量も少なく、加工料金もお安めに抑えられます。
ただ胴側のシミの状態が重症なのに袖部分の交換だけで済ませると、胴のシミが徐々に表地に移り、着物を着られなくなる可能性もあります。ご注意くださいませ。 - Q.胴裏にシミが2~3個あります。裏地交換したほうが良い?
- A.変色している部分が少しなら、着用時に外から見えませんし、無理に裏地を交換しなくても大丈夫です。美容院等で着付けする場合でも、着付け師等のプロにとっては正絹裏地が黄ばみ・変色を起こしやすいことは常識。少々の変色や全体的な薄い黄ばみなら、恥ずかしがることはありません。
これからシミを増やさないように、着物を定期的に陰干しして湿気を飛ばすお手入れを続けておけば十分ではないでしょうか。ただし、以下のような場合は、お早めの胴裏交換をおすすめします。
【胴裏交換をした方が良い場合】
・袖裏(袖部分の裏地)に変色・シミがある
・シミ・変色部分があちこちに広がっている
・シミの色が濃い色になっている - Q.胴裏を取って単衣にできますか?
- A.はい、胴裏交換だけでなく、胴裏や八掛(はっかけ)をはずして単衣(ひとえ)の着物にする加工も承っております。また袖裏や八掛を残す「胴抜き」にすることも可能です。
なお裏地をすべてはずして単衣にしますと、背縫いの被せ(きせ)に負荷がかかり、縫い目が広がる恐れがあります。防止のための補強として、居敷当(いしきあて)をおつけすることもおすすめしています。 - Q.胴裏だけでなく着物の表地にも変色シミがあります。
- A.当店では、着物のクリーニング(丸洗い・シミ抜き等)も承っております。裏地交換とあわせまして、表地のシミ抜きもあわせてご相談くださいませ。シミ抜きサービスについては、以下のページでも詳しくご紹介していますのであわせてご参照ください。
着物染み抜き 他店で落ちなかった古いシミ落とします
なおシミ抜き料金につきましては、着物の現状を見てから見積りをお出ししています。お見積り料金は無料です。お気軽に当店まで着物をお送りくださいませ。 - Q.胴裏交換は自分でやろうかと思うのですが…
- A.和裁の経験がかなりあり、袷(あわせ)の着物を何枚も縫っている…ということであれば、胴裏交換をご自分でお試しいただけるかと存じます。
しかし経験が洋裁のみ、袷の着物を縫った経験が無い場合はあまりおすすめできません。表地と裏地は収縮度が微妙に違うため、裏地を縫う際にはその点も考慮しつつ縫う技術が必要です。裏地だけをはずして交換する作業は、ある意味で「一から着物を仕立てるよりも難しい」と考えていただいた方が良いでしょう。