「久しぶりに出した着物がカビ臭い」
「着物にカビのシミが生えて着られない」…
長く保管していた着物では、こんなカビの被害が起こりがちです。
着物に生えたカビはご自宅では取り切れず、繰り返し生えてきてしまいます。こんな時こそ、着物クリーニング専門店『ふじぜん』におまかせください。『ふじぜん』では、着物をほどかないカビ取りクリーニングでカビ菌をスッキリと除去。30年前の着物も、キレイに蘇らせることができます。
目次
このシミもカビ?着物に生えるカビ菌の症状
カビ菌の被害は、着物からカビ臭いイヤなニオイで始まります。症状が重くなると、斑点のようなシミができ、さらには変色・色抜けといった甚大なトラブルが起こります。
初期症状:着物がカビ臭い
白カビによる被害:白いフワフワしたカビが表面に繁殖
青カビによる被害:緑~青色のポツポツとしたシミができる
黒カビによる被害:黒色の小さな斑点状のシミができる
中期症状:カビが変色し、オレンジ色・茶色の斑点になる(変色シミ)
後期症状:着物の地色が抜ける、柄の色が変わる(脱色・変色)
自宅での着物ケアでは、カビ菌を完全に除去することはできません。「カビ臭さ」等の症状を感じたら、早めに専門店でカビを除去することが大切なのです。
『ふじぜん』の着物カビ取りでカビをスッキリ!
着物をほどかないからリーズナブル
『ふじぜん』では着物をほどかず、お仕立ての形のままでカビ取りを行うことができます。そのため、着物カビ取りクリーニングの料金は「洗い張り」に比べてグッとリーズナブル。安い価格で着物のカビ取りを行えます。
着物をほどいて反物(たんもの・生地)の状態に戻す
反物を水洗いしてカビを除去
反物を再度、着物に仕立て直し(縫直し)
この「洗い張り(ウェットクリーニング)」の方法ですと、作業に時間や手間がかかります。そのため着物カビ取りのクリーニング料金は1回数万円以上と、非常に高いものになってしまいがちです。
着物をほどかずドライクリーニングで洗濯
職人が手作業でカビを除去して仕上げ
着物をほどかない方法なら、クリーニングの値段は洗い張りの20%~30%にまで抑えられます。従来に比べて、グッと気軽に着物のカビが取れるのです。
ニオイも菌もすっきり除去
『ふじぜん』の着物カビ取りでは、当店独自の配合率で制作した着物専用の溶剤やソープを使用。さらにオゾン消毒を行って、ガンコなカビ菌を除菌・不活性化します。
徹底したカビの除去作業で、カビ臭いイヤな匂いにもサヨウナラ。繊維の内側のカビもスッキリと除去し、気持ちよく着物をお召しいただけます。
カビによる変色・色抜けには色補正で対応
カビの症状が重度で、着物の変色や色抜け等が起きている場合には、カビ菌を取るだけでは着物を元の状態に戻せません。特に喪服着物や色無地の場合、地色が茶色っぽく変色し、その部分が目立ってしまうことがあります。
こんな時には、専門の職人による「色掛け」や「色補正」を行います。もう一度色を入れ直すことで、30年前~40年前の着物も美しい状態に蘇らせることが可能です。
「カビで色が変わってしまったから」と「他店では断られたから」と諦めていた振袖や喪服着物のカビによる被害も、ぜひお気軽にご相談ください。
着物カビ取りの全工程のご紹介
『ふじぜん』の着物カビ取りクリーニングの工程をご案内します。
1.事前検査・テスト
着物の生地や染め、金箔・銀箔、刺繍、絞り等の状態は一点一点異なるものです。「留袖の箔が剥がれてはいないか」「振袖の刺繍は劣化していないか」等、有資格者が着物の状態をていねいにチェック。クリーニングで大切なお着物が傷むことが無いよう、事前の検査を行います。
2.カビ落とし
着物専用の溶剤・水性汚れも落とせるクリーニングソープを使い、カビを落としていきます。カビ落としの工程はすべて職人による手作業です。専用のブラシやタオルを使い分け、ていねいにカビを取り除きます。
3.乾燥
高熱のコテを使い、カビ取りをした箇所をすばやく乾かします。着物の生地を傷めないよう、スピーディで正確な作業が求められます。
4.ドライクリーニング
着物を一点ずつネットに入れてドライクリーニングを行い、全体的な汚れを落とします。
5.オゾン消毒
「オゾン」を発生させる装置に着物を入れて、着物を消毒・殺菌します。オゾンは酸化力がたいへん強く、カビ菌等の細菌やウイルスをしっかり除菌。
6.再乾燥
カビを除去した着物を乾燥室に置き形を整え、一晩かけてゆっくりと乾燥させます。着物の湿気をしっかりと取り除くことが、今後のカビ予防にも繋がります。
7.再検査
着物の地色に変色が無いか、色ムラ等が無いかを再度検査します。
8.色補正
カビによる被害で地色が変化していたり、色抜け・褪色が起こっている場合には、カビ取りクリーニングだけでは状態を元に戻すことができません。この場合には専門の職人が染色の補正をいたします。
9.プレス仕上げ
着物のカビ取りクリーニング後には、手作業によるていねいなアイロンがけを行います。ていねいなプレスで整えられた着物は、生地本来の風合いや柔らかさを取り戻します。
10.タトウ紙交換
お手元へのお渡しの際には、着物を包むタトウ紙(文庫紙)も新しいものに交換します。新しいタトウ紙に入れれば、着物の湿気取り対策にも。新たなカビを発生させないためのサポートにもなります。クリーニング後のお着物は、そのままタンスにしまっていただいて大丈夫です。
「カビ落とし工程」のご紹介
軽度なカビは、ドライクリーニングをしてカビを落とします。その後溶剤とクリーニングソープ、ブラシを使って手作業で生地が傷まない様にカビを落としていきます。頑固なカビは、軽度なカビと同様の作業を行いカビ菌の除去後、地色の色落ちや変色などを色補正して仕上げます。
カビ取り事例
黒留袖全体のカビ
お嬢様の結婚式に着る予定で20年ぶりにタンスから出してみたら、着物全体にカビが生えていたらしいの拝見させていただきました。カビが長い間、生えていると地色が抜けてしまったり、茶色く変色させてしまったり、悪臭がしてきます。
軽度のカビであれば、クリーニングの処置だけでいいのですが、重度であれば色補正などをする必要があり、費用も高くなります。今回は特に文庫紙と着物の重なっている部分が酷く、色補正も必要となりました。出来るだけ保管中は空気の入れ替えは忘れないようにしてください。着物が桐のタンスに入っていても湿気は危険です。
30年前の振袖カビ
30年前の晴れ着。振袖がある事すら忘れていたらしく、お嬢様が成人を迎えるにあたりタンスを探してみたら昔の振袖を発見!お母様が着た振袖ですが、結婚してからは見たこともなく、干した記憶もないので恐る恐る文庫紙を開けて見ると、全体にカビが生えていてビックリ!桐の箪笥に入っていてもダメなのですね!とご相談いただきました。
文庫紙は湿気や埃から守っていくれているのですが、適度の交換が必要です。桐の箪笥に入っていても、30年は湿気から守ることはできません。しかし変色シミもなく軽度のカビでしたので、カビ取りクリーニングだけで綺麗になり範囲でした。レンタルよりも随分と安く準備ができ、喜んでいただきました。
袋帯のカビ取りと裏地の交換
箪笥(タンス)から帯を出した所、カビ臭い匂いがしたらしいので拝見させていただきました。表地は変色もなく綺麗な状態でしたが、裏地は茶色いシミがたくさん有り、帯の中に入っている帯芯にカビは生え匂いが消えない状態でした。帯芯を交換をお勧めし裏地は全体的にシミがあるので染み抜きより新品に交換したほうがお値打ちに仕上がりますので、ご相談させていただきました。
帯芯を新品に交換する場合は、すべて解き洗い張り(水洗い)をしてから仕立て直します。クリーニングでは帯芯までは綺麗にできませんの洗い張りがおすすめです。
訪問着のカビ取り・変色直し
振袖のカビ取り
着物カビ取りの料金とお預かり期間
着物カビ取りクリーニングの料金
振袖 | 15,400円(税込) |
---|---|
留袖(比翼付き) | 15,400円(税込) |
袷着物 | 14,300円(税込) |
単衣着物 | 13,200円(税込) |
振袖長襦袢 | 11,000円(税込) |
長襦袢 | 11,000円(税込) |
産着(一ツ身)/ 祝い着 | 9,900円(税込) |
産着長襦袢(一ツ身) | 8,800円(税込) |
七五三着物(三ツ身/四ツ身) | 11,000円(税込) |
七五三長襦袢(三ツ身/四ツ身) | 88,00円(税込) |
帯類 | 11,000円(税込) |
※料金表示はすべて税込となっております。
※変色・色抜けによる染色補正が必要な場合、別途補正のための料金が発生しますが、見積り時にご連絡しますので安心です。
着物カビ取りクリーニングのお預かり期間
納期 10日間前後
※繁忙期には通常よりお時間をいただく場合がございます。
※カビの状態・着物の状態によってはお預かり期間が長引く場合がございます。
着物のカビ取り お客様の声
着物のカビ取り:よくあるご質問
- Q.着物のカビ、応急処置はどうしたらいいですか?
- A.喪服着物に「白カビが生えているけど、お通夜は明日。すぐに着物を準備しなくては…」このような白カビの応急処置としては、とにかく陰干しをしてできるだけカビ臭いニオイを飛ばし、ブラッシングをして表面のカビを取り去りましょう。ただし、この方法はあくまでも応急処置です。完全なカビ除去にはなりませんし、応急処置のままで放置すると、さらに酷い変色等が起こる可能性が高いです。応急処置をしてお着物をお召しになったら、その後に本格的なカビ取りを行うことをおすすめします。なお、黒カビ・青カビやカビの変色シミについては、残念ながら応急処置ができません。
詳しくはこちら:喪服着物にカビが!応急処置は?自分でできる着物のカビ対策 - Q.着物のカビ取りは自分ではできませんか?
- A.残念ながら、ご自身でのケアでは着物の完全なカビ取りはできません。上で紹介した「着物のカビ取り方法」は応急処置であり、カビ菌が居なくなるわけではないのです。カビ菌はとても長い「根」を繊維の奥に伸ばし、食い込むように生息しています。フワフワした白カビは表面を払えば見えなくなりますが、カビ菌の根は残っている状態です。そのため、表面を払っただけではカビは何度でも繰り返し生えますし、カビ臭さも再発します。徐々にカビの状態がひどくなってしまう可能性が高いです。「カビっぽい?」と感じたら、早めに専門店でカビ取りをしましょう。
- Q.着物のカビは除菌スプレーやアルコールで取れませんか?
- A.ファブリーズやリセッシュ等の除菌スプレー・臭い取りスプレーは、着物には使えません。大きな輪ジミや染色のにじみができて、取れなくなることがあります。これらのスプレー製品の注意書きにも、着物等の和装品には使用できないことが書かれています。またアルコール類の使用も、着物の変色・色抜け等の原因となることがあります。スプレー類やアルコール類で万一輪ジミや色抜けができてしまうと、クリーニング処理のみでは着物を元に戻せなくなります。色掛け・染色補正といった更に本格的な対処が必要になり、料金も高いものになってしまいます。無理なカビ取りはなさらないことをおすすめします。
- Q.着物丸洗いではカビは取れないのですか?
- A.着物丸洗いの工程では除菌作用のある溶剤は使われておらず、オゾン殺菌等も行われません。そのため残念ながら「着物丸洗い」のみでは、カビ取りやカビ臭さのニオイ取り等はできないのです。「カビ臭い」「カビっぽいシミがある」という場合には、専門の「着物カビ取りクリーニング」をご利用くださいませ。
- Q.着物の裏地にカビらしいシミが…。カビ取りで取れる?
- A.胴裏(裏地)は生地が非常に薄くデリケートなので、カビ取り・シミ抜き等の加工を行うことができません。胴裏にカビが生えた場合、胴裏の交換をすることをおすすめします。『ふじぜん』では着物を完全にほどかず、裏地だけを付け直す胴裏交換サービスを行っております。仕立て直しを行わない分、他店に比べて価格もリーズナブルです。胴裏交換サービスもご検討いただけますと幸いです。
- Q.見た目はキレイなのに帯がカビ臭いです。
- A.帯の表地・裏地の両方にカビが見られず、それでもカビ臭い場合、帯の中の「帯芯」(おびしん)」にカビが発生している可能性があります。帯芯のカビはカビ取りクリーニングだけでは取れないので、帯芯の交換をおすすめします。当店では帯芯の交換も承っておりますので、お気軽にご相談ください。
- Q.普通のシミなのか、カビなのかわかりません。
- A.カビによる被害なのかがよくわからない?丸洗いでいいのかカビ取りしたほうがいいか判断がつかない?…こんな時には、当店での相談サービスをご利用ください。『ふじぜん』ではプロの着物診断士が、お電話(フリーダイヤル)・メール・LINEでのご相談を無料で受け付けております。またご自宅に伺っての見積もり・宅配による見積もりも無料です。お客様のお着物を実際に拝見し、どのようなクリーニング・加工が最適かをご提案します。お見積りでの予算が合わずキャンセルという場合にも料金は発生しません。お気軽にご利用くださいませ。