「着物にシミを付けてしまった」「タンスから出した着物に原因不明のシミが…」大切な着物のシミや汚れにお困りではありませんか?当店『着物ふじぜん』は創業明治39年、着物クリーニングや染み抜きを長年扱ってきた専門店です。

目次
着物の染み抜きとは?
着物の「染み抜き(しみぬき)」とは、着物の汚れた部分(シミがついた部分)をピンポイントでキレイに処置するクリーニングの方法です。(着物を全体的にキレイにしたい場合には「着物丸洗い」をお選びください。)
着物シミ抜きで落とせる汚れの種類
『ふじぜん』ではシミの原因をていねいに特定し、水溶性・油溶性・不溶性等、特性に合わせた溶剤で汚れを取り除いていきます。一般的には「汚れを取りにくい」「シミ抜きが難しい」と言われるシミも、当店であればシミ抜き対応が可能です。
【タンパク質系の汚れ】
- 生理等の血液のシミ
- 母乳のシミ
- 赤ちゃんのよだれのシミ
タンパク質のシミは熱で固まりやすく、ご自宅でのシミ抜きではなかなかキレイに落とせません。でも当店のシミ抜きなら、長襦袢についた血のシミ・お宮参りの着物につきやすい母乳やよだれのシミも、スッキリとキレイに落とせます。
【水溶性の汚れ】
- ワインのシミ
- コーヒーのシミ
- お酒のシミ
- お抹茶のシミ
色素が多いワインやコーヒーは、生地を染めたようなガンコな汚れとなりがちです。無理に自宅でシミ抜きすると、着物本来の地色が抜けてしまうことも…。着物の生地や染色の専門知識がある当店であれば、着物を傷めずにしみ抜きできます。
【油溶性の汚れ】
- ソースやマヨネーズのシミ
- ファンデーションのシミ
- 口紅のシミ
油分の多い汚れは、あとから油染みとなって浮いてくることも多いもの。ガンコで大きな油染みやお化粧品による汚れも、当店であればキレイに落とすことができます。
【その他の汚れ】
- 泥ハネ、ドロ汚れ
- ボールペン等の筆記用具のシミ
- 花粉のシミ
- 自宅シミ抜きの失敗でできた輪ジミ
- 経年劣化による変色のシミ
- 原因が不明のシミ
花粉シミやインクシミ等、対処が難しいシミもおまかせください。また原因がわからないシミも、プロの診断士が原因を特定し、最適なシミ抜き対処を行います。
30年前の古いシミや黄ばみもスッキリ!
「着物をタンスから出したら、意外な場所に茶色いシミがついていた」「着物の襟元が黄ばんでしまっている」…こんなことはありませんか?
長期の保管中には、着物に残っていた皮脂等が酸化して「黄変(おうへん)」という黄ばみや茶色い変色を起こします。また、見逃していたシミが繊維に強く絡みついて、取れにくい汚れへと変化していることもあります。
このような古いシミや変色シミは、他社の着物クリーニングでは「汚れが落とせない」と断られてしまうことも。しかし『ふじぜん』では、30年前の古いシミを落とす専門技術をご用意しています。「もうキレイにできないかも…」と諦めていた着物の古いシミも、ぜひ当店にご相談ください。
関連記事:着物の黄ばみ・古いシミを取る「黄変直し」とは?4つの疑問を解説
シミ抜き1ヶ所500円~!安い費用で着物をキレイに
「着物のクリーニングは高い料金がかかる」と思いこんではいませんか?『ふじぜん』の着物のシミ抜き料金は、500円玉程度のサイズであれば1ヶ所550円(税込)です。全体的な汚れが少ない場合には、シミ抜き料金だけで着物をキレイにすることもできます。
リーズナブルな料金で着物をキレイにしたい時にもピッタリです。
こんな時には染み抜きメニューがおすすめです
食べこぼし等のシミをつけてしまった
ファンデーションや口紅を付けてしまった
自分で着物のシミ抜き処理をするのが不安
保管中の着物に古いシミを見つけた
シミ抜きを失敗してしまった
着物の変色を見つけた
部分的な汚れだけが気になる
急いで着物をキレイにしたい
シーズン中にまだ着たいお着物の場合には、「シミ抜き」で部分的なお手入れをしておくことをおすすめします。今後しばらく着物を着ない場合には、「丸洗い」で全体をキレイにしておいた方が安心です。
『ふじぜん』の着物シミ抜き工程のご紹介
着物を傷ませずにシミ抜きを成功させるには、着物の生地や染め方についての多量の専門知識が必要です。またシミの原因・状態を見極めて正確に把握するために、長年の経験の蓄積も求められます。
創業明治39年の『ふじぜん』では、ベテランのシミ抜き職人がお客様の着物を一点一点ていねいにチェック。長年培った専門技術で、着物を美しい状態へと蘇らせます。
シミの分類
作業に入る前にはシミの状態を細かく確認します。シミの性質には油性・水性・不溶性・劣化変性によるもの等がありますが、いくつかの性質が混じり、落ちにくく手強いシミとなっていることも。長年の経験でシミの種類を見極め、ベストなシミ抜き方法を選択します。
油性汚れの処理
油分を分解する溶剤を使用して、油溶性の汚れを落としていきます。油溶性溶剤は「丸洗い」でも用いられますが、「シミ抜き」の場合にはひとつひとつのシミに繊細な手作業で対処。大きな油シミにも、しっかりとした処理を行えます。
水性汚れの処理
水性汚れを分解する「水性ソープ」を使って、繊維に残っている水溶性のシミを処理していきます。『ふじぜん』の水性ソープは、職人が長年の経験から生み出した独自ブレンドの水性用溶剤。企業秘密の配合率が、どの店舗よりも美しいシミ抜きの完成度を生み出します。
変色シミの処理
油性・水性溶剤では落とせない変色は、薬品を用いて漂白を行います。漂白効果のある溶剤を用いての作業はスピードが勝負。生地を痛めてしまわないよう、正確にすばやく作業を進めていきます。

1 胡粉で柄に茶色い変色が多数みられます。虫干しをせずに数年、放置してしまうと湿気により酸化してしまう現象です。このままでは着る事ができませんので職人の技で綺麗に仕上げます。

2 シルクガンという道具で不純物や水溶性の汚れを部分的に綺麗にします。超音波の力で着物の下に敷いてあるタオルに汚れを移します。

3 漂白性の効果がある溶剤を使用してシミの部分を抜いていきますが、生地を傷めないようにスピーディーな作業が求められます。

4 溶剤の汚れをシルクガンで再度取り除いた後、100℃近くある「コテ」と言われるもので水分を蒸発させ綺麗に仕上がて行きます。長年の変色シミは元通りの柄に戻りました。
補正・色掛け
劣化による変色の度合いが激しい場合には、漂白作業のみで着物・柄の色が元に戻らない場合もあります。このような場合には元の色と同じになるように染料を調合し、刷毛や筆などで色補正をして復元を行います。
ベテラン染み抜き師の紹介
着物の染み抜きをする職人たちは着物の染から勉強して知識を得なければシミは取り除くことができません。染め方も日々進化しておりますが、成分、施し、染め方など様々な知識を基に長年の経験でシミは綺麗になるのです。
職人がこれまでの経験で自分なりの溶剤を組み合わせ独自の染み抜き剤をもっています。これだけは企業秘密と言っていいのではないでしょうか?自慢の腕利き職人です。他店で断られた着物でも自信をもって綺麗に致します。
着物の染み抜き事例
大島紬の変色染み


長年、タンスにしまっておいた大島紬を見てみると全体に茶色いシミがあり、特に襟には濃く大きなシミがありました。裾や袖にもあり随分、昔に付けたシミが湿気を含み酸化してしまったと思われます。酸化したシミは漂白性の溶剤を使いながら、根気よくシミを落とす作業が必要ですが、着物の中でも紬は難しい作業となります。
紬は先染めで、糸を染めてから織り上げているので裏表がなく着物の中でも高級品ですので慎重に作業を進めます。これだけ酸化したシミがあると洗い張り(解く)をしてからの変色(黄変)直しをする方が作業はしやすいのですが、、費用が高くなるために当店では仕立て上がったまま作業を行い、お届けさせていただいております。
振袖長襦袢の血液シミ


友達の結婚式に苦労して着た振り袖。注意はしていたものの生理になってしまい長襦袢に血液シミをつけてしまったとのご相談。振袖を確認した所、振袖はシミがついておらず長襦袢だけが残念ながらシミになっていました。
タンパク質の汚れは丸洗いでクリーニングだけでは落ちませんので、シミ抜きで対応いたします。クリーニング店に持ち込みにくいシミですが、自分で拭いたり叩いたりすると、シミが取れなくなってしまう場合がありますので、必ず専門店にご相談ください。
紬訪問着の嘔吐物汚れ


お祝い事の着用時に嘔吐。着物の一部を汚してしまったらしいのです。こんな時は部分的なシミ抜きをお勧め致します。当店の丸洗クリーニングは全体を洗った後に残った汚れ(変色シミ以外)も綺麗に落としますが、通常の丸洗いクリーニングは油性の成分(皮脂よごれなど)しか綺麗に落とせません。
しかし汚れが少ない場合は部分的なシミ抜きで料金も安く抑えられるのでお勧めです。一箇所(500円玉大)で500円ですので、リーズナブルな価格でお手入れが可能です。
訪問着に味噌汁のシミ


大胆に味噌汁を零したシミです。温かい味噌汁を広範囲に零してしまうと、生地だけではなく縫い目にも染み込みます。もちろん熱も加わっているため、通常のシミより取りにくくなっています。500円玉ぐらいのシミであれば、仕立て上がったままシミ抜きをするのですが、今回はシミが広範囲ですので、洗い張り(解いて)をして全て水洗いを行い反物に戻してから仕立て直しを致しました。保管中に生地が劣化しないための対策です。
ソースのシミが輪ジミに


自分でシミ抜きをしようとハンカチを濡らし叩いた結果。どんどんシミは広がり、どうすることも出来なくなったシミです。最初は2ミリぐらいの小さなソースのシミでしたが、輪じみになってしまったようです。
当店でも良くお預かりするトラブルですが、シミが大きくなればシミ抜き料金も高くなってしまいます。自分でも知識さえあれば簡単に落とせるシミですが、知らずに叩いてしまうと生地を炒めたり、シミを大きくしていまいますので注意が必要です。
着用時に汚してしまったら、水分だけを吸い取り、近くの染み抜き屋さんへ相談することは大切です。一ヶ所であれば1,000円もかからないと思いますので、気軽に相談できる店を見つけておくと、気軽に着物を着るこができます。
子供着物の古い染み
着用時の口紅汚れ
振袖の変色直し
25年前の振袖の染み抜き
着物の染み抜き料金表
着用時の染み | 一ヶ所 550円(税込) |
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古い変色染み抜き | 一ヶ所 880円(税込)から |
※料金は全て税込価格です価格です。
※シミの大きさ・変色の濃度によって、料金は変動します。
※【お預かり期間・日数】7日(シーズンにより若干、変更があります。)
※繁忙期には通常よりお時間をいただくことがございます。
※シミの状態によっては納期が伸びる場合がございます。
無料で事前にお見積り!
『ふじぜん』ではお預かりした着物の状態をチェックし、作業前にお客様にかならずシミ抜き予算のお見積りをお出しします。お客様にご了承いただく前にシミ抜き作業に入ることはありません。
シミ抜き料金にご納得いただいてから作業をいたしますので、ご安心ください。
着物染み抜き よくあるご質問
- Q.着物丸洗いとシミ抜きはどう違いますか?
- A.当店の場合には、着物全体をキレイにするのが「丸洗い」、部分的な汚れを取るのが「シミ抜き」です。部分的なシミ汚れを取りたい時、古い変色によるシミを取りたい時に「シミ抜き」をご利用くださいませ。ちなみに一般的なクリーニング店の場合には、考え方が異なります。他店の「着物丸洗い」はドライクリーニング処理のみ(油溶性溶剤を使った機械洗い)なので、軽い油溶性汚れしか落とせません。水溶性汚れ等は別途「シミ抜き」で落とす必要があります。
つまり他店の「シミ抜き」は、丸洗いのオプションサービス。丸洗いを頼む時に、同時にシミ抜きも依頼する必要があるのです。しかし『ふじぜん』の着物丸洗いであれば、手作業でのていねいな丸洗いを行うため、丸洗いだけで油溶性・水溶性の両方の汚れを落とせます。劣化による変色シミがなければ、「丸洗い」と「シミ抜き」をあわせてご依頼いただく必要はありません。 - Q. 着物丸洗いとシミ抜きどちらにするか迷います。
- A. 丸洗いとシミ抜きは、以下のような点を目安に使い分けるのがおすすめです。
● シーズンの終わり・長期的に保管する前→着物丸洗い
● これからしばらく着る予定が無い場合→着物丸洗い
● シーズン中でまだ着用予定がある→着物シミ抜き
● 全体的にはキレイだがシミがついた→着物シミ抜き
● 古い変色によるシミ、黄ばみ、黄変シミがある→着物シミ抜き
着物を着るご趣味があり、ワンシーズン中に何度も着物を着ることがある…という場合には、部分的なお手入れである「シミ抜き」の方が手早く安上がりです。反対に、成人式の振袖や七五三着物・喪服着物等、その後にしばらく着ない着物は「丸洗い」で全体の汚れを落とした方が保管中の変色も防げます。メニュー内容をお悩みの場合には、メールやフリーダイヤルでご相談も承っています。きもの診断士がご相談を受け付けますので、お気軽にご相談くださいませ。 - Q.着物のシミ抜きは自分でできませんか?
- A.シミの種類や状態によっては、ご自宅でシミ抜きをすることは可能です。ただ、以下のようなシミの場合には無理にシミ抜き処理をすることをおすすめできません。
● 血液のシミ(タンパク質系のシミ)
● ワインのシミ
● 抹茶やお茶、コーヒーのシミ
● 直径3~5センチ以上の大きなシミ
● いつ付けたかわからないシミ(古い酸化したシミ)
● ベンジンを使用するシミ抜き(油溶性のシミ) 等
「無理にシミを落としたら汚れが広がった」「汚れが取れずにこすったら、着物の地色が落ちた」「輪ジミが取れなくなった」といったシミ抜きの失敗のご相談を多くいただいております。ご自分での処理に失敗して汚れが広がると、シミの範囲が大きくなり、当店でのシミ抜き処理の料金が高くなってしまいます。
また、ベンジンの間違った使い方で色ハゲ・色落ちが起きた場合には、専門の職人による色補正が必要となり、ますます料金が上がります。シミが小さく落としやすい状態のうちに、当店までご相談いただくことをおすすめします。 - Q.襟元の白い汚れはファンデーション?シミ抜きした方が良い?
- A.襟元の白い汚れは、ほとんどの場合ファンデーションの汚れです。「ほんの少しだから」と汚れを放置すると、ファンデーション成分で着物の地色が漂白され、色抜けが起こってしまうことがあります。ファンデーション汚れはシミ抜きで落とせますので、気づいた時にお早めに「シミ抜き」をご利用ください。
- Q.着物の裏地にたくさんのシミ。シミ抜きで落とせますか?
- A.着物の裏地(胴裏・どううら)にあるシミは、酸化による変色シミである可能性が高いです。胴裏の生地は非常に薄くデリケートなので、残念ながら変色シミ用のシミ抜き(漂白処理)を施すことができません。変色した裏地(胴裏)をキレイにしたい場合には、胴裏の生地の交換をおすすめします。当店でも胴裏(裏地)の交換サービスを承っておりますので、お気軽にご相談くださいませ。
胴裏(裏地)の交換サービスの詳細はこちらです - Q.着物の染み抜きにいくらかかりますか?
- A.シミ抜きの料金は、「シミの数」「シミの大きさ」「シミの古さ」等によって変動します。そのため、申し訳ありませんが着物の現状を見てからでないとシミ抜き料金をお伝えできません。『ふじぜん』では、シミ抜き料金の見積もりを無料で受け付けています。一度当店までお着物をお持込いただくか、宅配便でお送りくださいませ。
- Q.料金に納得出来ない時はキャンセルできますか?
- A.シミ抜きのお見積り後、予算が合わずキャンセルとなった場合でも、お見積りの料金は無料です。お気軽にご相談ください。