成人式・ハウツー

早くない?成人式の準備を一年前に始める5つの理由

成人式の準備を始める時期って、いつ頃だと思いますか?現在多くの方が成人式準備をスタートされている時期は、成人式の1年前。つまり「一歳上の人達が成人式をしている頃が、翌年の成人式準備の時期」というわけなんですね。

「一年前!?なんだか早すぎない?」と思う人も居ることでしょう。でも実は、この時期までに準備をしておくのがベストな理由がいくつかあるのです。ここでは成人式の準備を早めにスタートする5つの理由について解説していきます。

1.振袖の柄が豊富で選べる時期

新作振袖の販売が開始される時期は、着用される1年半前くらいです。そして一歳上の人達の成人式がやってくる頃(前々年の年末~前年正月)になると、成人式にまつわるニュースがテレビや新聞、ご近所でのお話等でも頻繁に上るようになります。

お正月や成人式で振袖姿のお嬢さん達を目にすると「そうだ、うちも成人式の支度をしなくては!」という気持ちになりますよね。呉服屋さんも、お客様の成人式への意識が高まるこの時期に合わせて、大型発表会や無料試着会等を開催します。

つまり「1年前であれば、新作振袖の色柄・選択肢が豊富」「様々な振袖が試せる」というわけなんです。これは購入振袖だけでなく、レンタル振袖についても同じこと。ご自分に合った色・柄を余裕を持って決められる時期が「一年前」なんですね。

 

2.成人式と同じ時期に選ぶと失敗しない

成人式の1年前(前々年の年末~前年正月頃)が振袖選びにベストな理由は、もうひとつあります。それが「季節感がズレにくい」という点です。成人式が行われるのは、多くの場合1月。つまり「真冬に着る服」ですよね。

しかし、例えば夏に振袖を買いに行ったとしましょう。いくら呉服店の中が冷房が聞いていたとしても、気分は夏まっさかり。どちらかというと浴衣を買いたいような気分ですよね。こういう時、人はついつい夏らしい色味や柄を「素敵」と思ってしまいがちなのです。

また着用される方の肌の色や質感も、季節によって大きく異なってくるもの。夏場には色が黒くなりがちですし、汗・皮脂等でテカっていることもありますね。反対に冬場には肌が白く見え、頬は赤く見えやすくなります。夏と冬ではファンデーションの色や質感を変えている人も多いのではないでしょうか?似合う色味や柄行が、夏と冬ではかなり違うということも有りうるのです。

こうなると「冬の顔に似合う振袖」を夏に選ぶのがいかに難しいか、おわかりいただけるはず。特に着物に慣れない方、着物を初めて選ぶ方の場合には、成人式と同じ時期に振袖を選んだ方が、選択を失敗する確率が低くなることでしょう。

 

3.ヘアメイクや着付け、予約したい時間はみんな同じ。

呉服店・美容院での着付けやヘアメイクについても、予約受付は主に「一年前から」となっています。
成人式の着付けに力を入れている美容院や、呉服店と提携した美容院の場合には「一年半前」ということも珍しくありません。

なぜこんなに早くから予約を入れる必要があるのでしょう?それは「予約したい日にち・時間帯が一点に集中するから」なんです。同じ自治体(都道府県)の中では、成人式は同日に開催されますよね。そして成人式の開始時期はどこも10時頃であることがほとんどです。

着付けやヘアメイクをする時間が2時間程度と考えると、移動等に余裕を見て朝7時頃に予約を入れるのが理想的と言えるでしょう。つまり20歳を迎える女性の多くが「成人式当日の朝7時に予約を!」と考えるのですね。

ところが店舗側に居る着付師さんや、ヘアメイクをする美容師さんの数には限りがあります。朝7時台が埋まってしまうと、朝5時~6時といった「早朝時間帯」に予約を入れるしかありません。それでも人気のお店はどんどん予約が埋まるので、予約が遅くなればなるほど「着付けをする美容院が見つからない」ということになってしまいます。

 

4.フルオーダーは仕立てに時間がかかる?

購入される振袖には「フルオーダー」と「既製品」があります。フルオーダーとは、着る方のサイズを全て計測した上で、体に合った振袖を仕立て上げるもの。対して既製振袖(プレタ振袖・お仕立て上がり)は、既に着物の形に縫い上がったものです。着物の販売は元々「フルオーダー形式」であり、現在でも成人式での振袖購入スタイルはこのオーダー形式が主流となっています。

つまり「この着物をください」と購入契約をしても、その場で「ハイ、どうぞ」と渡されるわけではないんですね。既製品の洋服とは、この点が大きく異なります。着物の仕立てにかかる時間は、早い店舗で2ヶ月、平均3ヶ月~4ヶ月です。ただし注文が殺到してくると仕立てにも時間がかかるので、店舗業態によっては早い時期に同年度の振袖注文を締め切ってしまうところもあります。

例えば成人式の4ヶ月前になって「着物を仕立ててほしい」と駆け込みでお願いしても、「もう仕立て注文がいっぱいです」と断られてしまう可能性も高いのです。こうなってしまうと、お仕立て済みのプレタ振袖の中から選ぶしかありません。

プレタ振袖(お仕立て上がり)はS/M/Lといったサイズ展開のみとなりますので、例えば腕が長い方だと裄丈が合わずに手がニュッと出てしまったり、ふくよかな方が腰回りが合わず、柄がキレイに出ないという可能性も考えられます。一生に一度の晴れ着の購入ですから、できれば余裕を持ってフルオーダーを選びたいところです。

 

5.振袖が届けられるのは秋~年末。

注文した振袖が届けられる時期は、多くの場合、前年の秋から年末にかけてです。もちろん店舗によってもお届け時期は異なります。でも「注文時期が遅ければ遅いほど、届くのも遅くなる」というのは同じです。特に前年のオーダー注文申込締め切りギリギリに注文をされた場合、お仕立てが殺到して時間がかかる分、手元に届くのも年末ギリギリになってしまいます。

年末の忙しい時期になっても振袖が届かないと成人式気分も盛り上がらないですし、何より心配な気持ちになることでしょう。早めに手元に振袖が来た方が、身につける振袖を目で見て確認できて安心ですよね。また実物が家に来て色味を実際に確認できれば、帯揚げ等の小物を自分なりのコーディネートに変えたり、希望のメイクを考えたりといった「その人らしい振袖の着方」を考える余裕も生まれます。

 

おわりに

成人式準備を一年前にスタートする理由はいかがでしたか?早めの用意を開始することで、自分に合った色・柄の振袖が手に入るだけでなく、当日の着付けやヘアメイクもグッと快適にラクになります。

成人式は、一生に一度だけのもの。あとから「もっと早く準備しておけばよかった…」と思わないように、早めに準備を始めておきましょう。

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吉原ひとし


着物ケア診断士 吉原ひとし


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