成人式・ハウツー

成人式の美容院予約や準備・まるわかりQ&A

    成人式では、振袖の用意と同じくらい大切になのが「着付けとヘアセット」。でも初めての振袖では、着付けも髪型もわからないことだらけですよね。「どこで着付けをお願いする?」「何を持っていけばいいの?」と心配されている人も多いのではないでしょうか?ここでは成人式の美容院での着付けや予約・準備について、わかりやすく解説していきます。

    着付けは美容院でできるの?

    成人式の振袖着付けに対応した美容院であれば、ヘアセットと一緒に着付けもお願いできます。成人式の振袖は、浴衣等とは違い着付けにも高いテクニックが必要。そのため「着付け技能士」という資格を持つ方に着付けをお願いするのが一般的です。

    かつては自宅に着付け技能士さんを呼んだり、ヘアセットを行ってから呉服店へ…というスタイルもありました。しかし現在では「美容院でヘアセットと着付けを一度に行う」方法が主流となっています。成人式の着付け対応を行う美容院には、以下の種類があります。

    1)呉服店やレンタル店と提携している美容院
    成人式のために振袖を購入したりレンタルされた場合には、提携した美容院が無いか訊いてみましょう。提携顧客は優先的に予約に入れて貰えます。

    2)ホテルや結婚式場内部の美容院
    振袖や着物の着付けに慣れており、仕上がりに安心感があります。ただし予約が早く埋まりやすいので注意が必要です。

    3)着付け技能士資格を持った美容師が在籍する美容院
    成人式当日以外の前撮りや後撮りなどにも対応して貰いやすいのがメリットです。近所の美容院等の場合には、着付けについての口コミをチェックしておくと安心です。

    4)外部から着付け技能士を呼んでいる美容院
    成人式対応についてはネット検索の他、店舗問い合わせでも確認可能です。普段ヘアカットやパーマで行っている美容院で、着付け対応があるか訊いてみても良いですね。

     

    予約はいつごろすればいいの?

    成人式着付け&ヘアセットの予約開始時期は、美容院によって異なります。

    ・成人式着付けを重視して行う店舗:18ヶ月前(1年半前)から予約開始
    ・平均的な店舗:12ヶ月前(1年前・前成人式終了後)から予約開始
    ・予約が遅めの店舗:6~7ヶ月前(浴衣シーズン開始頃)から予約開始

    原則としては予約開始は一年前。ひとつ上の人達の成人式が終わった頃には、成人式の予約を入れておきたいところです。

    なお呉服店・レンタル店と提携した店舗の場合、その提携店舗で購入/レンタルした顧客の予約が優先されます。他店で購入した振袖やママ振袖を持ち込みして着付けを依頼する場合には、提携型美容院は避けた方が良いかもしれません。

     

    着付けって何時間かかるの?

    メイク・ヘアセット・着付けでの所要時間は、およそ60分~90分。ただし美容院の混雑具合やヘアセットの内容によっては、2時間弱程かかることもあります。

    着付け後には、成人式出席前にご家族やご友人等と軽く写真撮影の時間を設けたいという人も多いことでしょう。また振袖着付け後の移動には、洋服での移動に比べると時間がかかります。

    会場への移動時間を1時間と考えると、式典開始の3~4時間前に予約を入れておくのが理想的です。成人式開始が10時の場合には、6時頃~7時頃ということになりますね。

     

    何を準備したらいい?

    成人式の着付けは早朝に始まります。当日にバタバタしないよう、前々日までには以下の準備を揃えておくことが大切です。

    《着物類の確認》

    • 着物
    • 帯(名古屋帯/袋帯)
    • 後板
    • 長襦袢
    • 帯締め
    • 帯揚げ
    • 重ね衿
    • 前板
    • コーリンベルト(2本)
    • 帯枕
    • 腰紐(3~4本)
    • 三重仮紐
    • 衿芯
    • 肌着
    • 伊達締め
    • タオル(3~4枚)
    • ウエストベルト
    • 足袋
    • バッグ
    • 草履

    ※髪飾りを持ちこみする場合には髪飾りも用意します。
    ※着付け方法によって、使用小物は異なります。必要な小物類は美容院に確認しておきましょう。
    ※美容院には靴で行くため「草履」を忘れる方が多いです。注意しましょう。

    《バッグの中身》

    • 大判ハンカチハンカチ
    • ティッシュ
    • 着物クリップ(トイレで使用します)
    • Uピン(髪の崩れを整えます)
    • メイク直し道具
    • 財布(小さめのもの)
    • 成人式の招待状

    ※着物バッグは小さいので、メイク直し用品は最低限にしておきます。

    《その他》

    • 当日に着る服
    • 美容院に履いていく靴(軽いものが理想的)
    • 風呂敷or大きめの袋

    ※美容院で脱いだ服等をまとめられる風呂敷があると便利です。

    《前日にやること》

    1. 持ち物の最終確認をします
    2. シャンプーを済ませておきます
    3. 早朝に起きるので、できるだけ早めに寝ます

     

    髪飾りはどうしたらいい?

    髪飾りについては、美容院によって対応が異なります。美容院での購入を前提としている店舗もあれば、持ち込みOKとしているところもあるのです。

    購入の場合、3,000円~9,000円クラスのものが用意されています。生花を髪飾りとする場合には7,000円~9,000円がかかるのが一般的です。髪飾りの内容については、予約申込時に美容院とよく相談をしておきましょう。

     

    当日の服装は?メイクは?

    《 当日の服装 》

    1)下着はローライズ
    穿き込みの深いパンツだと、下紐や帯に引っかかってトイレに行きづらくなります。ローライズもしくは穿き込みの浅いビキニが理想的です。

    2)上に着る服は全て前開き
    当時はメイク・ヘアセットをしてから服を脱いで着付けを行います。
    そのため、かぶるタイプの服はメイク・ヘア崩れの原因となるので厳禁です。
    ブラの上にはシャツ・カーディガン等の前開き服を着用してください。

    《 当日のメイク 》

    1)メイク対応は美容院によって異なる
    メイクまで全てセットでの申込のみ対応する美容院と、セルフメイクをOKとする美容院があります。
    予約時にコース内容を確認しておきましょう。

    なお振袖の場合、自分で行う普段のメイクだと服と顔が合わなくなる可能性が高いです。
    着物用のお化粧に慣れているプロの美容院におまかせした方が安心ですよ。

    2)メイクを任せる場合にはノーメイクで来店
    メイクも依頼する場合、原則ノーメイク(基礎化粧品のみ、ファンデなし)で美容院に行くことをおすすめします。自分のメイクをして美容院に行くと、メイク落としで余計に時間がかかってしまいます。またメイク落とし直後の肌にはファンデーションが乗りづらく、仕上がりが悪くなる可能性が高いのです。

    朝早くから美容院に行くのですし、ノーメイクで行かれた方がラクでキレイに仕上がりますよ。

     

    おわりに

    成人式の準備Q&Aはいかがでしたか?美容院の予約は、早いに越したことはありません。早めに美容院をチェックして、予約を取っておきましょう。素敵なヘアセットと着付けで、素晴らしい振袖美人の一日を楽しんでくださいね。

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    吉原ひとし


    着物ケア診断士 吉原ひとし


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