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着物の持ち運びにはスーツケース?バッグ?4つの方法を解説!

スーツケース

着物を美容院やホテル等で着付けしてもらう時や、自宅では無い場所で着物に着替える時、頭を悩ませるのが「着物の持ち運び方法」ですよね。手持ちのスーツケースを使えばいいのか、風呂敷で大丈夫なのか、それとも新しく着物持ち運び用のバッグを買った方が良いのか…まだ最適解が決まっていないという人も多いのではないでしょうか?

ここでは4つの着物持ち運び方法について、そのメリットやデメリット、持ち運びの適正等を詳しく解説していきます。着物持ち運び用のグッズを選ぶ時の参考になる情報が満載ですよ!

普通のバッグや紙袋で着物は持ち運べる?

紙袋
「できれば普段持っている大きめバッグや紙袋で着物を持ち運びしたい…」コストの面からも、このように考える人は多いはず。しかし残念ながら、普通のバッグや紙袋は着物の持ち運びには向いていません。これには以下のような理由があります。

持ち運びの時にシワができる

着物の持ち運びでは、以下の2つのいずれかの入れ方(持ち方)をする必要があります。

1)畳んだ状態の着物をそのままの形で平らに包み、平らな状態で持ち歩く
2)着物を畳んでタテに入れた状態で、着物がズレ落ちないように固定をする

このどちらかを徹底しないと、着物の端等にシワが寄ってしまったり、要らないところに折れグセが付いてしまうのです。普通のバッグや紙袋には内部で位置を固定するものがありませんから、着物の持ち運びの際にシワを作る可能性が高くなります。

平らに持っても中でズレやすい

「紙袋に着物を入れ他状態で、バッグを横に平らに持つのはどう?」と考える人も居るかもしれませんね。でもこの方法もあまりうまくはいかないことが多いようです。紙袋は中で着物が滑ったりズレたりしやすく、ちょっとした傾きでシワが寄やすい傾向があります。

着物の持ち運び:風呂敷の適正

◎ コストの安さ:0円~100円 ほとんどお金がかからない
△ 省スペース:既に持っているものを使えばかさばらない
△ 持ち運びのラクさ:着物のシワを防ごうとすると持ち歩きにくい
× シワになりにくさ:とてもシワになりやすい
× 総合点

気軽さ・お金のかからなさという意味では選択肢に上がりやすい通常の旅行用バッグや紙袋。しかし、やはり「シワになりやすい」と言う点は大きな問題です。一度シワが付いてしまうと、出先で着物のシワ取りをするのはとても難しくなります。できれば、着物の持ち運びに適した他の方法を選ぶことをおすすめします。

風呂敷で着物を持ち運びするのは?

風呂敷
風呂敷(ふろしき)とは、様々なモノを包んで運ぶための日本の伝統的な布のこと。サイズ展開も幅広く、布団(ふとん)を包むような巨大なサイズから、お弁当を包む小風呂敷まであります。もちろん、着物を包んで運ぶためにも風呂敷は昔から使われてきました。

袋に入れるよりキチンとフィット

風呂敷は畳んだ着物に合わせて包むことができるため、袋のように中で着物がズレる心配が少ないのが魅力。また使い終わったあとには布を畳んでしまっておくことができ、省スペース性にも優れています。

着物を包む風呂敷のサイズは?

前述のとおり風呂敷には様々な大きさがありますが、着物を運ぶ際の風呂敷サイズとしては「三巾(みはば)」というサイズが便利です。三巾は、一辺の長さがほぼ1メートル程度の大判風呂敷。このサイズの風呂敷であれば、二つ折り(本畳み)をした着物も余裕を持って包むことができます。

両手で持たなくてはならないのが難点

カジュアルな着物であれば、小さく折り畳み風呂敷で包んだ着物を片手で持ち歩く人も居ることでしょう。しかしオシャレ着や振袖・留袖等の礼服の場合、シワを防ぐためにもあまり小さく着物を畳むのは避けたいところです。

そうすると折れジワ等を防ぐためにも、風呂敷は両手で下から支えるように持たなくてはならなくなります。短時間の移動なら問題ありませんが、長時間の歩きなどでは両手がふさがるのは意外と大変なもの。また「和装小物類等も一緒に運びたい」という場合、両手がふさがってしまうと他のバッグや袋を持つことができません。

着物の持ち運び:風呂敷の適正

○ コストの安さ:安いものなら1,000円程度~。
◎ 省スペース:畳んでしまえばかさばらない
× 持ち運びのラクさ:両手がふさがる
○ シワになりにくさ:キチンと畳んで正しく運べばシワになりにくい
△~○ 総合点

風呂敷での着物の持ち運びは、着替えをするお店までの距離や移動経路等によって「○」となるか「△」となるかが変わってきます。以下のような人であれば、風呂敷での持ち運びもおすすめです。

【風呂敷での着物の持ち運びが向いている人】
・美容院やホテルまでの移動は自家用車
・移動中に家族や友人も他の荷物を持ってくれる
・美容院やホテルまでの距離が近い
・着物を着る回数が少ない

スーツケースで着物を持ち運びできる?

スーツケース
「旅行用のカバンがダメでも、スーツケースやトランクなら着物を持ち運びできるのでは?」確かに、スーツケースやトランクを使って着物を持ち運びする人は増えています。メリットもあるので、選択肢のひとつとして入れても良いでしょう。

ただスーツケースで着物を持ち運びする際には、シワを作らないためにいくつか注意するポイントもあります。その点をクリアできるかどうかを確認することが大切です。

遠方への旅行でも安心

スーツケースやトランクは、今回ご紹介する着物の持ち運び方法の中でもっとも多くの荷物を運べる手段です。キャスター付きのものであれば持ち運びもラク。着物以外にも様々な荷物を持ち運びたいというときにはピッタリでしょう。

ただし冬場の北国への旅行・出張の場合には注意も必要です。積雪の具合によっては、トランク類のキャスターが一切役に立たなくなる場合もあります。

固定ベルトがきちんと機能している?

既にお持ちのスーツケースやトランクを着物の持ち運びに使う場合、荷物を固定するベルトが伸びていないか、きちんと機能するかどうかを確認しましょう。固定ベルトがゆるすぎると中で着物がズレてしまい、シワシワになってしまいます。

着物を包める布類は必要

トランク類を使用する場合、原則として風呂敷やスカーフ等の大型の布は必要です。着物を畳んで直接入れてしまうと、固定ベルトの強さによって抑えジワができたり、他の荷物に押された跡が付いてしまうことがあります。

緩衝材等のテクニックも要る

トランクやスーツケースで着物を持ち運ぶ場合には、以下のようなテクニックも必要です。

二つ折り(または三つ折り)にした着物の折り目の部分にタオルや割り箸等をあてておき、畳ジワが強く付くのを防ぐ
トランクの上下左右があまった場合には、タオル等を折りたたみ緩衝材代わりにする。
ベルトがややゆるい場合には布類を挟んで調整する。

トランクを立てて持ち運ぶ際に、絶対に中身が片寄ってしまわないようにすることが大切です。ただし洋服類のようにギュウギュウに荷物を詰め込むと、今度は「押し跡」が付いてしまうことになります。スーツケースの荷物の詰め方に慣れることが大切です。

着物の持ち運び:スーツケースの適正

× コストの安さ:10,000円~30,000円以上
× 省スペース:使わない時に非常にかさばる
◎ 持ち運びのラクさ:キャスター付きでラク
△~○ シワになりにくさ:緩衝材等に気を配ればOK
○ 総合点

一見すると着物の持ち運びにピッタリに思えるスーツケースやトランクですが、サイズ感が合っていない場合には不便となることも。「大きすぎるトランク」で苦戦をしたという人も居るようです。とは言え以下のような場合には、スーツケースが活躍してくれることでしょう。

【スーツケースでの着物の持ち運びが向いている人】
・着物に適したサイズのスーツケースを既に持っている
・旅行や出張に出かけることが多い
・着物を着る場所が遠い
・他の荷物と一緒に着物を運びたい

着物持ち運びにはやっぱりきものバッグ?


きもの京香 日本製 着物キャリーバッグ

きもの京小町 着物バッグ レディース

きものバッグとは、着物を手軽に持ち運ぶために作られた専用のバッグのことです。冠婚葬祭での使用シーンも考えたフォーマルなデザイン(黒地のキルティング等)が多いですが、近年ではより幅広いデザインのきものバッグ(きもの持ち運びバッグ)も登場しています。

サイズが着物にピッタリでヨレにくい

きものバッグは荷物の中身をベルトで固定する形式になっています。三つ折り(または二つ折り)にした着物をそのまま入れられる程度のサイズに設計されているため、スーツケース等に比べると緩衝材に気を使う必要がありません。

また着物を畳む際に挟んでおくバーが付いているタイプのものも多く、着物の畳みジワ・折れジワができるのを防いでくれます。

和装小物類もまとめて運べる

着物を着る際には、腰紐や帯揚げ等の様々な小物類が必要になります。きものバッグではこのような小物類を入れておくポケットも付いており、和装に必要なものをまとめて持ち運びができる点が魅力です。

大きめのきものバッグであれば、草履(ぞうり)も一緒に入れて持ち運ぶこともできます。きものバッグひとつ持ち運べば良いので、道中も比較的身軽です。

他のシーンにはやや使いにくい?

フォーマル向けのきものバッグは普通のバッグとして使おうとすると少し使いにくい面もあります。とは言え最近では洋服類を持ち運ぶのにも使えるデザインのきものバッグも登場しており、旅行バッグとして活躍させている人も多いようです。

着物の持ち運び:きものバッグの適正

△ コストの安さ:価格は3,000円~8,000円位の製品が多い
△ 省スペース性:使わない時にややかさばる
○ 持ち運びのラクさ:肩掛け・手持ちで持ち運ぶことができる
◎ シワになりにくさ:着物を入れやすい工夫が随所にある
○~◎ 総合点

「着物を持ち運ぶ」という目的のみを考えると最適とも言えるのがきものバッグです。ただ着物の持ち運びに特化させている分、他のシーンでは登場が少ない可能性も。またきものバッグのレンタルサービス等は少ないので、基本的には購入して準備することになります。

【きものバッグでの着物の持ち運びが向いている人】
・これから着物を着る機械が増えそうな人、着ることが多い
・着物を着る場所が比較的
・持ち運ぶ荷物が着物と和装小物だけの人
・大切な着物をシワにしたくない人

おわりに

着物の持ち運びの4つの方法、それぞれの適正はいかがだったでしょうか。着物を着る回数や持ち運びにかかる距離・時間は人それぞれ違うもの。ですから一概に「着物の持ち運びにはこれが最も良い」とは断言できないところがあります。

今後のきものライフの予定等にあわせて、最も自分に合ったスタイルの着物の持ち運び手段を選んでみましょう!

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プロフィール

吉原ひとし


着物ケア診断士 吉原ひとし

着物の染み抜きやお直しをする場合、加工内容や料金は検討がつかないと思います。お近くに専門店があれば安心ですがシミや汚れを見てもらったが、無理だと言われ諦めてしまう方が多いのです。遠方にお住まいの方はお電話又はメールでご相談いただければ、無料にてアドバイスさせていただきます。クリーニングやお直し以外でも着物の事ならお気軽にご連絡ください。

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